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茅葺屋根を解体する。
グッドモーニングのトキオカです。
ひょんなことから築230年の古民家を譲り受け、
それを移築、リノベーションしていくことになった
僕たちグッドモーニング。
建物を解体し移築するにあたり、
昨年9月には建物内部の公開イベントを実施しました。
イベントも無事に終わり、いよいよ解体作業が始まります。
解体作業に入る前に、まずは地元神社の宮司さんに
お祓いをお願いしました。
いままで長い間お世話になりました、の感謝を込めて。
その後、建物は足場で覆われて。
いよいよ解体作業の始まりです。
茅下ろしイベントの開催
建物の解体にあたっても、なるべく多くの人を
巻き込みながら作業を進めていきたいとの思いから
10月には茅葺屋根の茅下ろし体験イベントを開催しました。
大屋根を覆っていた鉄製のプレートが取り除かれ、
そのプレート用に組まれたアングルが現れます。
その下にはいよいよ立派な茅葺の大屋根が。
大屋根の茅は、職人さんたちの手によって下ろされます。
上から順番に、手作業により下ろされる茅。
バケツリレーによって下ろされた茅は
滑り台の要領で下で待つイベント参加者のもとへ。
下ろされた茅は、手作業でまとめられていきます。
この茅、実はこのあとちょっとした使い道も計画されており...
その使い道は、また次回以降にお伝えします!
ひたすら下ろされていく茅。
キリがない作業が続きます...
こちらは上からのアングル。
登ってみると意外に急斜面。
残念ながら途中で雨が強まり、
またキリがないということもあって(笑)、その日の作業は途中で終了。
参加された皆さん、また職人の皆さん、
おつかれさまでした!
茅葺の葺き替えは村の一大事業
今回茅葺屋根の解体を進めて行く中で思ったこと。
これ、めちゃくちゃ大変やん!(笑)
特に重機や工具のない時代。
茅葺屋根の葺き替えは相当な作業だったと思います。
そのため、集落には「結(ゆい)」と呼ばれる習慣がありました。
それは茅を葺き替える際は、
村人たちが団結してその作業に当たる仕組み。
今年はこちらの家、来年はあちらの家、といった具合に、
順番を決めて、協力しながら葺き替えを行っていたそうです。
助け合いのその精神こそが、
豊かな日本の農村を育み、守ってきたのではないでしょうか。
僕たちはそんな良き伝統を、少し形を変えつつも
現在に伝えていければいいなと思っています。