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女流棋士とは何か簡単に説明します
西山女流三冠の棋士編入試験が行われ
制度を知らない方がXなどで「女流棋士」って呼び方に違和感を感じるなどの感想を書いておられるのを見るので簡単に解説します。
現在プロ棋士には2つの制度があります
1、棋士 (便宜上 ”一般の棋士”と呼びます)
2、女流棋士
この2つは制度的に別物です。だから呼び分ける必要があります。
1の棋士(一般の棋士)には 男女関係ありません
一般の棋士は男女関係なることが来ます。
男女の区別はなく、奨励会に入会して
3段リーグで上位2名になることが必要です。
それで4段に昇段し一般の棋士になることが出来ます。
そして2024年9月現在、この条件を満たすことが出来た女性はいません。
西山さんや福間さんなどは3段リーグまで行けましたが、残念ながら
リーグを突破することが出来ませんでした。
2の女流棋士についてです
棋士を目指す女性が少ないことから、女性への将棋の普及を目的に創設されたのが<女流棋士>になります。
一般の棋士を目指す女性への救済措置的な側面もあります。
男性はなれません。
女流棋士になるためのルートはいくつかあり、全て一般の棋士へのルートよりゆるくなっています(当然ですが)。
一般の棋士よりもゆるい条件で賞金の出る<女流棋戦>に参加できるので
男性への逆差別という意見も目にすることがありますが、普及が目的なので別にいいと思いますがね。
女流棋戦で好成績を修めると一般棋戦の参加枠が与えられたりします。
そうやって一般の棋士と対局し、一定の勝率をあげると編入試験の権利を得ることができます。
そんなわけで下記のように呼び分けているわけです。
一般の棋士の男性を男性棋士
一般の棋士の女性を女性棋士(現在該当者なし)
女流棋士制度の棋士を女流棋士
差別や隔離ではないことがおわかりいただけるかと思います。