やるか、やらないか
出張での出来事。
咄嗟のことで何も対応できなかった、急いでいたのでよく見ようとしなかったこと。
次は行動できるように、反省を込めて記す。
出張初日、電車にて
あれは、状況から推察しても、故意に『触れて』いた、と思う。
移動途中の電車の中。
普段から人間観察が好きな私は、車内にいる人をチラッと見る。
やけに不機嫌な?感情が昂ってる?感じのオジサンが目に付いた。
もうすぐ、大阪駅。
オジサンが、おもむろに降りる側のドア付近の女子高生に近づく。
私も乗り換えの為、ドア側に目線をやる。
最初、私はオジサンのことを、「大阪駅降りるんに、えらい必死やな…」くらいに見ていた。
大阪駅に到着。ドアが開く。
開いたドアに向かいだす人々。
ドアが開いた瞬間、オジサンはスピードを速め、女子高生に半身を預けるような体勢に。
とても驚いた様子で後ろを振り返る女子高生。
その時、私は状況を把握した。『触られた』のだろう。
でも、混乱して声が出なかった。
さらに、スピードを上げて“逃げるように”ホームを急いで歩くオジサン。
せめて、次に見かけた時にすぐ取り押さえるために顔だけでも覚えようとオジサンの向かった先に目をやるも、見つけることができなかった。
出張二日目、帰り道
初日の出来事は、凹まないように、引きずらないように…と、仕事を目いっぱい頑張ることで、何とか記憶の片隅に追いやっていた。
そんな帰り道、また遭遇した。
帰り道、なんばの道を歩いていると、足を引きずって前を歩いている男性が目に付いた。
いつもの癖で、観察(といっても、チラッと姿形を押さえる程度)すると、どうも状況がおかしい。
細身の男性。年齢は30代くらいか。
少し足元がおぼつかない感じだ。両脚とも引きずっている。
顔付近に右手を当てているようだ。
右耳に引っかかっているマスクが…真っ赤!?
前方のカップルが驚いた様子でいるところを見ると、鼻血レベルじゃないようだ。
私が歩く隣で、明らかにカタギじゃない雰囲気のお兄さんが男性の状態を電話越しに説明してる…っぽい。
不意に振り返った男性。
目の焦点が合っていない。
事故ではないのだろう。手で隠れているが、怪我をしてるのは口元だけのようだ
「これは関わったらダメなやつだ。」
もうすぐ目的地。乗る予定のバスがある。
直感に従い、血まみれの男性を追い抜き目的地に急いだ。
わかったこと
私は、困った人がいれば助けることが“できる”人だと思っていた。
しかし、それは、勘違いだったようだ。
理想と現実。
理論と実践。
頭では理解してても、それがすぐに行動に移せるわけじゃないんだ。
シミュレーションを繰り返し、考えるよりも先に反応できるくらいになって、初めて“できる”になるのだろう。
過去は変えることができない。
だから、次はどう行動するか。少しずつ理想に近づけるように頑張りたいと思う。
最後に
この投稿をしようと思った一番の要因は、尊敬してる伊藤羊一さんのVoicyで元気をもらったことだ。
ここでは、「やれる、やれないじゃない」「やるか、やらないか」と語っている。
行きに乗り換えた電車の中でこの放送を聞き、自らの行動を振り返る機会を得て、その声に元気をもらった。
次、今回のような場面に出くわしたら、私は行動する。
やる。それだけだ。
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