また会えるよね⑤
また会えるよね➃の続きです。
家族の帰りには必ず玄関まで出迎えに行ってたのに、出来なくなった。
トイレの失敗のない子だったが尿切れが悪くなり、排尿後垂れ流すようになった。
後ろ足が立たなくなった。
トイレに行きたがるワンコの後脚を支え、トイレまで連れて行き排泄させた。
そして最期の日、前脚が立たなくなった。
それでもトイレに行きたがるので、抱きかかえトイレに連れて行った。
大量の排便。
旅立つ前にお腹を空っぽにしたんだね。
それからは食事も水も受けつけず、ただ荒い呼吸をしていた。
大好きな夫の帰りを待っていた。
玄関が開く音が聞こえた時、立てない足で懸命に立とうとしていた。
娘に抱っこされて玄関まで夫を出迎えに行ったら、嬉しそうに笑ってたね。
睡眠障害のある私は普段夜は眠くなんかならなかったのに、その夜は眠くて仕方なかった。
うつらうつらしながらワンコのお世話をしていたけど、午前3時に
「お母さん、ちょっと休んで来るね。5時には起きてくるからね。」
と声をかけて布団に入った。
午前4時に目を覚した娘が
「ワンコ息していない‼」
そう言って私達を起こしに来た。
まだワンコは温かく逝ったばかりだった。
また会えるよね⑥に続きます