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ラジオと

 僭越ながら地元のラジオ局で番組をやらせて頂いていた。そちらの最後の収録を先日終わらせ「しばらくお休みかぁ…」と物思いに更けている。

 ラジオとは長い長い歴史を持つメディアではあるが、未だに不思議な媒体だと感じる。音のみで其の全てを伝えんとする姿勢はなんとストイックだろう。

 一つの小さなブースから繰り出される世界が電波にのって広がっていき、時に共感を、時に反論を、時に知識を、時に感動を与えていく。それを享受したリスナーはメールやTwitterを通してパーソナリティと世界を共有する。それをまたパーソナリティがリスナーへ還元する。発する者と受ける者の距離が近く、その間で繰り広げられる双方からの刺激が相乗効果を生む。

 そんな魅力にやられた「同じ周波数のムジナ」である私は、本当にラジオに救われてきた人間であった。幼少期より母が毎週日曜16時に「福山雅治のSUZUKI Talking F.M.」をかけていたので身近に感じていたというのもある。「SCHOOL OF LOCL!」や「オールナイトニッポン」、「JUNK」…年齢を重ねるにつれ聞くラジオは変わっていったものの、毎日のようにラジオは聞いてきた。新しいアーティストや曲を知ったり、無駄な知識を得たり、ぶっささる言葉を受け取ったり、ドロドロと体内に取り込んできた。

 そんな私がパーソナリティになる。少なからず「今までたくさん聞いてきたし!いけるっしょ」という自負はあったものの、あっさりそれは崩れ落ち、普段聞いていたラジオのパーソナリティ達の力に恐れ慄いた。こんなすごいことしてたんだ、、、、誰でもできるもんじゃないな、、、と。

 2年間やり続けても、毎回の収録が反省の連続であった。それでも送られてくるメールやSNS上での反応に何度助けられたことか。自分のことをさらけ出す、だけでなくそれを自分の言葉のみで表現するという面白さ。自分の好きな曲をリスナーみんなに聞いてもらえる楽しさ。言葉一つ、音楽一つでつながる喜びというのをこんなに感じるものだとは。

 肩書とかそういうのを気にするのは好きではないですが「地方国立大生現役で冠番組を持てた」というのはかなり自慢だし自慢です(笑)ラジオの魅力に今まで以上にやられてしまった以上これからも何かしらの形でかかわれたらなと思っている。その際は是非、よろしくお願いいたします。ミッフィーちゃん。


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