【じっくり見る洋画】NOMADLAND(邦題:ノマドランド)
ずっと気になっていた作品です。
レビューさせていただきます。
観た感想
すごく静かで、時の流れがゆっくり。
今までこういう作品を避けてきた私ですが、すごく見入ってしまいました。
自然の中で生活していきたい人が増えている今、おすすめしたい作品です。
ハウスレス
ホームを失ったのではなく、いつも心の中にあるという考え方です。この生活をしている人は、高齢者だったり、辛い別れを経験した人が多いようです。
定住せず、キャンピングカーなどで移動しながらの生活になるため、
多くの人と支えあいながらの生活となります。
生活の知恵を教えあったり、物々交換をしたり。
もちろん別れの時は来ますが、
「サヨナラ」とは言わないのがノマドの人々です。
代わりに、「またどこかで」と言うのです。
そんな風に常に前へ前へ一歩を踏み出していくというのが、
ノマドの人々の生活なのだと思いました。
生きる活力を求めて
どんな思い出も心の中で生き続けます。
けれど、それをずっと引きずることは、決して自分の生きる活力にはならないのです。
自分らしい、希望を持てる生き方は何なのか。
自分の夢を叶える旅を続けるのも良し、
家族が待つ家に戻るのも良し、
過去との決別をするのも良し。
サヨナラが怖い、人生に後悔したくない、
ノマドとして生きることを決めた理由は人それぞれです。
ノマドとしての生活を通して自分らしい生き方を模索する姿が
すごく素敵でした。
また、自分の人生を全力で生きている、そんな風に感じました。
自然と共に生きる
格好いい言葉だけれど、その生活をするためには必ず捨てなければならないモノがあります。
そして、そこには想像以上に厳しい現実も待っています。
ただし、とても美しい風景も待っています。
映像の中で、厳しい現実と美しい風景の対比が表現されているようで、
理想と現実のギャップのようなものを感じました。
私も各地を転々とする日々を送ることを理想としていますが、
それには大きな覚悟が必要であることを、改めて感じました。
綺麗事ではないな、と。
そして、自分の人生を1台のキャンピングカーに詰めて生きている姿は、
とてもたくましく、美しいと感じました。
最後に
新しい世界を見せてくれた作品でした。
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では。
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