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ドイツ人に恐る恐る「聖☆おにいさん」を紹介してみました

本日、ドイツはChristi HimmelfahrtというOster(イースター)で復活したキリストが再び昇天していく祝日でした。そして再来週はPfingsten(聖霊降臨祭)という祝日。キリスト教のひとたち(人じゃないけど)は降りたり昇ったり忙しいですね。

ちなみに本日はVatertag(父の日)でもあり、Muttertag(母の日)が女性に花やチョコレートなどを贈るのに対し、父の日は男性が家族から解放され、朝から友人同士でビールを飲んでもいい日とのこと。昼間から男性同士が連れ立ってビールを飲んでいる姿を見て、無礼講の日にちゃんと羽目を外すなんて逆に真面目だなと思いました。なお、ドイツ人の二大無礼講は、カーニバルとサッカーの試合の日ですね(私調べ)。

(一部の)ドイツ人にとってのキリスト教

ドイツでは近年若者のキリスト教離れが問題になっているらしく(どの国でも若者は何かから離れていくんですね…)、日曜に礼拝に行かないのは当然のこと、キリスト教徒に課せられる教会税を払うのが嫌でキリスト教徒を辞めてしまう人もいるのだとか。宗教ってそんな町内会みたいなものだったんですね…辞めても結婚式やお葬式などはその宗教のものは受けられないだけで別に問題はないらしいです。へー。

とはいえ、プロテスタントが生まれたドイツはまだまだキリスト教が最大宗教で、生活や考え方の基盤にキリスト教はあるようです。州によっても違いますがChristi Himmelfahrtのようにキリスト教の祝日はありますし、クリスマスはドイツのハイライトともいえるイベントです。なんちゃってクリスチャンの人たちもクリスマスのミサにだけは行くので、日頃からミサに行くような信心深い方がミサに入れなかったり、後ろの方の席になってしまったりして、彼らのために優先席を設けるべきだとの議論が起こり、結局「神は平等だから」という理由でなくなったりも。

そんな本日、ドイツ語のレッスン(今はZoomで受けてます)があったのでドイツ人の先生にキリスト昇天日や聖霊降臨祭は何する日なの?と聞いてみました。まずで三位一体(der Vater(父)とder Sohn(息子)とder heilige Geist(聖なる精神))について軽く教えてくれた後、

「教会に行くんだと思うけど、、ちょっと待って!ググるから!」(googeln(ググる)という動詞があるのです)

と調べ出し、結局

「よくわかんない。でもほとんどのドイツ人は答えられないよ!」

と開き直る始末。ほんとかなあと思いつつも、私も「みどりの日って何?」って聞かれても答えられないですしね。。夫に至っては憲法記念日と建国記念日の違いはおろか、いつがその日なのかもわかっていなかったという。世界は広いけど、みんな似たり寄ったりですね。

聖☆おにいさんはキリスト教国で受け入れられるのか?

日本では「人前で政治と宗教と野球の話はするな」とは仲違いをしないために言われることですが、シャルリー・エブド襲撃事件などもありますし、宗教に関することはデリケートな話題ではあるので、気を付けるに越したことはないと思っておりました。しかし、そんな感じの信仰心ならば「聖☆おにいさん」も受け入れられるのでは…と思い、ドイツ人教師に紹介したら爆笑してました・・・!

調べたらすでにドイツ語wikiもあるし、アニメも見れるー!

ドイツ人を配偶者に持つ漫画好き一家にも「聖☆おにいさん」の面白さについて熱く語られたこともありました。怯える必要もなく受け入れられてたっぽい。ふう良かった~

ルター先生が「偶像崇拝禁止」な宗教改革を興してから早500年。キリストを描くどころか、コメディにしちゃっているのを見たら激怒されそうですが、「崇拝」はしていないから案外面白がって、、はくれないでしょうね、やっぱり。

そんな記事を書いたらたまたま新刊発売日でした!やったー