身体の中で1日5000回起きてること
私が本格的にサビ活の大切さを伝える活動に取り組み始めたきっかけは、ごく近い身内2人の立て続けの癌でした。
末期の、1日ごとに出来ることが減っていき弱り苦しそうな姿を見て、そして私自身も看取りの中で精神的に参ってしまったという経験から、人生の中で病気によって辛い状態となる人や取り巻く家族が感じる苦痛を、少しでも減らしたいと思ったからです。
そもそも癌とは何なのでしょうか。
人間は体内の細胞が細胞分裂を続ける事で生きています。
その細胞分裂の際に、遺伝子のコピーミス(突然変異)が起こることで発生します。
健康な人でも毎日約5000個ものがん細胞が生まれているそうです。通常は免疫細胞によって攻撃され死滅しますが、攻撃を免れたがん細胞が大きくなると「癌」になります。
最初はごく小さい癌細胞は10~15年かけて発見されやすい大きさに育ち、その後は大きくなるのが早いそうです。
なので、この今も、私たちの体内では癌が生まれ死滅し、もしかしたら小さい小さい癌の卵がゆっくり育っているかもしれません。
出来たがん細胞をやっつける免疫メカニズムがあるから元気なうちはそれほど怖がる必要がないかもしれませんが、生活習慣や加齢などでコピーミスが増えれば増えるほど、死滅せずに癌化する癌細胞ができるリスクが高くなります。
なので、日々発生する細胞のコピーミスがなるべく少ないに越したことはないですよね。
細胞のコピーミスが起きる要因として、遺伝要因(母親と父親から受け継いだ遺伝情報)や環境要因、生活習慣、加齢などがあります。
このうちの環境要因や生活習慣、加齢に関しては、やはり活性酸素・・・特に悪玉と呼ばれるヒドロキシラジカルが大きな要因となっています。
なぜなら、癌リスクを高めると言われるお酒、たばこ、加工食品、偏った食事、紫外線などは、すべて悪玉活性酸素を過剰に発生させる原因になるからです。
ちなみに熱い飲み物や刺激物なども良くないと言われるのは、食道を通る時に食道の細胞を傷つけてるので修復の為に細胞分裂の回数が増える(=コピーエラーが増える可能性を高める)からだそうです。お酒やたばこは、活性酸素だけでなくてこちらのリスクもあるということですね。
加齢に関しては、これまで何度か書いてきたように、体内の活性酸素を中和する酵素が年を取ることに減っていき、活性酸素の方が優位になりやすいからだと考えられています。
目に見えないがん細胞を心配しつづけながら毎日を過ごすのは難しいし楽しくないですが、いざ症状があってからでは遅いこともあります。
不要な活性酸素を減らして、がん細胞がなるべく生まれない・そして生まれた時には免疫がしっかりと働いてくれる身体でいられるように、元気なうちから将来の健康のために備えていきたいですね。
最近老後資金のための貯金や資産作りに取り組む人が多いですが、それと同じように「健康貯金」にも取り組んでほしいと思うばかりです。