生き物(細胞)は空気と水で出来ている②
前回の投稿で、体内で発生した活性酸素が身体の老化や病気の原因
と書きました。
ただ活性酸素にはいくつかの種類があって、免疫に働きかけたりと
よい働きをするものもあります。また、ヒトが本来持っている酵素で
中和できることも多いので、全部の活性酸素が悪者ではありません。
ただ唯一、気を付けないといけない活性酸素があります。
それは「ヒドロキシラジカル」といい、悪玉活性酸素とも呼ばれています。
これはめちゃくちゃ反応性が高く、また、消せる酵素も薬もなく、
過剰に発生すると体内の細胞や血管にくっついて、その組織を
壊します(酸化させる)。
正常な状態でなくなった細胞が増えれば当然、いろいろな疾患が
発生しすくなります。白髪やシワといった老化現象も活性酸素
によるメラニンやコラーゲンの破壊によるものだそうです。
認知症の多くも、活性酸素による脳細胞の破壊である、と
先日高齢者施設の責任者から聞きました。
今、医療の分野では、がんや糖尿病・心疾患・脳疾患・免疫関連の病・
難病・血管疾患・アレルギ・・・、
生活習慣病をはじめとするあらゆる病気の90%が活性酸素によって
引き起こされる、というのが、常識です。
ほとんどの生き物は酸素が無くては生きられない。
なのにその酸素を内部に取り入れることが老化や病気の原因と
なり得るという・・・皮肉なものです。
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