アドバイスは具体的ではないほうが良い
最近、暑いせいかあまり頭が働かなくなってきました。
集中力がすぐに切れるのは暑さのせいだと信じたいとことです。
そんな頭が働かない中でも仕事は当然継続して続いているので、お客様との商談や社内の人たちとのやり取りが発生します。
社外案件については、若干複雑なものが最近増え始めました。いろいろと先延ばしにしてきたことが、さすがに真剣に考える時期を迎えた会社様も出てきているようです。そんな中で、私が提供するサービスは業務改善のソリューションになります。いかに業務の課題を解決するか、弊社はシステム会社なので自社製品サービスの話もありますが、重要なのはお客様の業務や課題の因数分解から始まります。
不思議なもので、対顧客と話している時だけは、どれだけやる気が無くても、直前までボーっとしていても、話を進めるにつれて自分でもわかるくらいに集中力が上がって、かなり頭が回り始めることを感じたりします。人間の脳って思っているよりもすごいと感じます。
ただ、社外案件とは別に社内の人たちとのやり取りについては、本当にやる気が落ち込んでしまっているのか、対顧客のような脳の活性化は起きないのが私の脳の仕組みになっているようで、全然言葉が入ってこなかったりします。会議嫌いもそのせいなのかもしれません。
そんなあまり良くはない状況の中で、あることに気が付きました。
ある部下から相談を受けたんですが、正直頭が働いていない私は必要最低限だけを伝えて、特にアドバイスというアドバイスをせずに対応を終えました。後々、もう少し具体的に対応するべきだったかな?とモヤモヤしたものが出てくるくらいテキトーだったと思います。
ただ、そのあとにその件について、部下から聞いた限り、特に問題なく問題は解決したようでした。どうやら私がテキトーに対応して困った彼は、私以外の人たちにもいろいろ聞いてみて、なんとかやりきったようです。
もちろん状況にもよりますし、よくある言われたとおりにしかやらないタイプならこうはいかなかったというご意見も受けそうですが、彼はどちらかというえば「教えてもらってないので、やりませんでした」と平気で答えるタイプの部下でした。
私がここ最近ほぼ放置したことで、本当に追い詰められたようですね。追い込まれてなんとかしようと思っただけ、彼は完全な受け身タイプではなかったということでしょうが。私が後から別の人に怒られましたが、良い発見になったと思います。
人によってタイプが違うので一概には言えないのですが、どうもアドバイスというのは具体的にはしないほうが良いようです。
よくある成功者たちの具体的にやっていたことを知りたいといったような話を耳にしますが、その内容が良いかどうかではなく、結局は自分で考える事の放棄に過ぎないので、楽したいだけでしょう。おそらく自分の中に落とし込める人は稀な気がします。
また、知りたいと言いながら、自分の考え方と違う、とか自分には合わない、とかいった意見で結局受け入れない人たちもいます。まだ自分の意見がある(あるのかどうかも怪しい人もいますが)ならマシなのかもしれませんが、アドバイスそのものが無意味になるケースがあります。もちろん参考にでもしてくれれば価値があるのですが。
人の成長とは自分で考える力を養って、自分のものにしていくことです。アドバイスをもらう側としては、さっさとやり方教えてもらった方が早いと思うでしょう。おちろん成長云々ではなく、ただの作業レベルならそのほうが良いと私も思いますが、定型的な作業ではない仕事をしている人たちからすればそれでは意味を成さないことがあります。
自分で気が付いたことなら一生忘れない、というように、アドバイスは具体的ではないほうが良いのかもしれません。
私の場合は、アドバイスはテキトーだったのでそちらは問題ですが。反省したいと思います。