私情★2023茶オブザイヤー
どうも限界紅茶オタクです、年の瀬ですね!!!
各紅茶専門店は福袋の季節ですが、俺は来年2月のジャパンティーフェスティバルに向けて紅茶貯金をしているので今年はスルーです。
そういうわけで福袋記事は書けないので、今年美味しかった紅茶とそれ以外の話をします!
※読む時期によってリンク切れがあります(ごめんね)
花蓮蜜香紅茶 2023年夏茶
お前を4年、待っていた……!
高肇昫さんという茶師さんの蜜香紅茶、これはマジで美味しいのですが、ここ数年は唯一の輸入ルートであるジークレフさんに入荷がなかったのです。
話を聞いたら毎年買い付けには行っていたそうなんだけど、これはまだ……ウチには入荷できん……!(誇張) とオーナーさんが判断し、今年やっと素晴らしいものができての入荷とのこと。
ありがとう高さん、ありがとう台湾の大地と気候!
蜜香紅茶というのは、ウンカというイネの害虫が畑に植えられている茶の木の葉を噛んだとき、茶の木が防衛反応として生成する成分が製茶の段階で甘い香りになる、というのを利用した、台湾の紅茶です。
ダージリンの主にセカンドフラッシュの「マスカテル香」や、東方美人に特徴的な香りと同じ理屈で出ている。国産にもいくつかある。
でも高さんの蜜香紅茶に限っていうと「甘い香り」を求めた極みって感じ。
今回は迎香種という品種、俺も詳しくないんですが、えらいサラブレッドの血統(植物だけど)だということで、台湾茶・古きよき紅茶のええとこだけ集めた香りがします。
とにかく「美味しい」ということにかけては世界に類を見ないと俺は思っている。香りだけで無限に楽しいけど、一口のんだらもう止まらない中毒性と満足感があります。
台湾茶というと道具が必要なのでは、と思う人が多いようですが、ふつうのポットで十分美味しく抽出できるので一袋持っておいて損はないぞ!!
ディンブラ サマーセット茶園 荒茶
荒茶がこんな美味しいことある?
いや今年はこいつの年でした、俺は。
普段はセイロンでもルフナなどのローグロウンを好み、ディンブラはまあ良いのがあれば一袋持っておこうかな~程度。
なんですが、青山ティーファクトリーさんが「珍しい」と仰る、荒茶のBOP……というのは「茎とかを選り分けていない」「細かく刻まれた茶葉」という意味だと思っておいてください、なので、入荷の時点で気になっていました。
まあディンブラなんて大人気覇権産地、サマセット農園なんて壁サーオブ壁サーなんで、どこからでも美味しいのが入るんですよ。
でも、あえて葉を選り分けないで荒茶のままお出ししてくるなんて、よっぽど茶葉の出来に自信があるとみた。で購入しました。なお一緒に買ったルフナも美味しかったぞ。
さて、この茶葉の説明にはこうあります。
いま買う人はもうだいぶ消えてると思う。
そう茶葉って買ったあとも熟成するんですがその話はまたいずれ。
日本に到着した4月にすぐ購入したので、俺はこの「青臭み」も味わったけど、嫌な感じではなかったですね。セイロンは春にくるのでああ春だなと。
で、書いてあるとおりミルクティーが最高だった。それが……
時が経つにつれて美味くなっていくゥ!
いや~今、いまミルクティーの美味しいこの季節に深みがね、出てきて大変美味しいんですこれが。
一般にイメージされる「紅茶らしい紅茶」がセイロンのハイグロウンですけども、それをバチクソ美味しくしてミルクに合わせた感じ。最高。
なお、余談ですが店主さん、自ら買い付けに行かれるので、来年もお目に留まるかどうかはわかりません。これの産地のディンブラには行かれる予定だそうですが、他の産地は……
ジャングル。
こうしたティーハンターたちの冒険の上に我々紅茶オタクが成立しています、感謝とともにポットを傾けろ!
そのほかのトピック
うまいの知ってた:井村園さん
以前、茶園さんのWebサイトは紹介したんですが、こっちはジークレフさんが毎年仕入れてくるやつ。
別の名前がついていますが、毎年たくさんつくる茶葉のなかでオーナーさんがこれ、と選んだものとのこと。お店を通しているぶん若干お値段はするものの、確実にうまいです。
買うとき店員さんに「ウチの葉は違うんですよ」と言われました。中毒性のあるハッパを売ってくるやつのセリフだ!(間違っていない)
おどろき:ファミマの台湾烏龍茶
今年の驚きがこれ。
コンビニなのに、「台湾」烏龍茶です。
麦茶とかと同じカテゴリで売ってるファミマオリジナルで、飲料コーナーにあります。なんと100円(税込108円)!
これが「フワッとカジュアルに台湾茶を試したい」にめちゃくちゃオススメだったんですよ!!
いやどうせ台湾ブームに乗っかったアレやろ、台湾フードとかスイーツ期間限定で置いてるし、とナメてかかったらこいつ、甘くない爽やかなお茶として緑茶のような風情を残しながら香り高い、100円にしてはかなりの出来。
俺の台湾茶の師匠も「やるやん…」ってなってた。
春夏限定かと思いきや2023年末の今も普通に売ってるので普通に買って飲んでます。
台湾茶ってどんなだろうと興味はありつつ、諸々をハードルに感じている人はぜひ、水分補給にでも試してほしいやつでした。
ルイボス:話してみたら良いやつだな?
我々茶オタク、ルイボスティーやハーブ100%のハーブティー、あとは麦茶やなんかのことを茶外茶と呼びまして、わりとどこの国でも言語的にteaとか茶とか呼ぶけど、原料がカメリアシネンシス:チャノキではないものは別枠、なんなら一切のまないという人も多いです。
で、ルイボス。これ日本では健康食品か、せいぜいカフェインを控えたい人向けの代用茶として売られることが多いもので、効能ばかりが強調され、味の方は割とこう、紅茶オタクの紅茶欲を満たす感じではなかったんですよね。あとアレな自然派()の人ら御用達感があって胡散臭
が、今年、オーストラリアのお土産とクリスマスマーケットのお土産で、立て続けにルイボスのフレーバーティーをいただきまして。
しかもトワイニングス、デンメアと名だたる紅茶メーカーによるブレンドです。お前らが自信持って送り出すなら、試すしかないな…!?
結論:ミルクをぶち込んでマサラチャイみたいな飲み方するとスパイシーに美味しくのめる
俺がいただいた上記オージーのトワイニングスは気分や体調に合わせたスパイスやハーブを配合しているフレーバーを色々出していて、これは元気が出るぞ的なやつです。
元気が出たかはよくわからないけど、いろんなスパイスとルイボスの香りがちゃんと合ってて美味しいな!?
もう一ついただいたデンメアのはアールグレイだったんですが、紅茶と同じベルガモットの量や質では多分なくて、ルイボスの強めな個性に合わせて香りも高めてあったんで、こっちもミルクがうまいです。
最近はルイボスはルイボスで沼が広がっており(たぶん海外メーカーがすごい)、これはこれとして好きなやつを探してもいいなと思った次第でした。食わず嫌いよくない! 日々進歩してる!
あとルイボスはノンカフェインなのでド深夜にオタク原稿しながらキメても胃に悪くないしフレーバー次第で元気まで出るというのがわかったのは地味によかったです。元気の出るブレンドで美味しいやつ、日本でも売ってるメーカーがないか探すぜ(知ってたらコメントくれ!)
アホの余談:茶の飲み過ぎで…
健診でバリウム飲んだら胃にちいこい影があるって言われました。カフェインの摂りすぎだよ絶対。
でもバリウムは検査精度低いから胃カメラ飲めだってよ、ヤダー!! 美味しくないものを飲み込みたくない!!
だいたいバリウムだってクソまずいスライムみてえなのを飲まされてターンテーブルでグルグルされた上下剤で下から全部出させる拷問検査なのに、これ以上の拷問を受けろというのか!
都内23区近郊でアクセスと胃カメラの腕がのいい名医をご存知でしたらお寄せください、うう。
今年もありがとうございました
そういうわけで今年のお茶で美味しかったやつの紹介と細々したトピックでした!
他にもジークレフさんはアッサムのドームニが良かったとか色々あるけどまあ人にゴリ推したいやつをとりあえず紹介&メモ記録に書いておきます、記事に残しておけばいつバズるかわかんないですからね(今年の学び)!
紅茶の情報なんですが、noteから繋げているTwitterよりインスタに何の面白みもない写真と自分用のメモを上げているんで、良かったらそっちもご覧ください。
あとnoteの読者層には需要ないかもしれないけど、waveboxという匿名の応援&ちょろっとメッセージ箱もあるんでよろしければ絵文字だけでもぽちぽちしてくださると大変励みになります。
今年もありがとうございました!
次の紅茶関係記事は来年2月のティーフェスのレポになると思いますが、果たしてレポをメモする余裕があるかわからないので期待せずお待ちくださいませ。インスタに写真くらいはあげます!