春の匂い

今日は夜のお散歩をした。

風が暖かく春の匂いを運んでくる。
この春特有の柔らかく
全て包みこんでくれそうだけど、
どこかそれが全身にまとわりついてくる
独特の匂い。
まるで幸せを強要されているような
そんな気分を想起させられる
あまり得意ではない匂い。

もう新学期とか新しい何かは自分から始めないとなかなかなくなってしまったけど、
この匂いから思い出される気持ちって
ずっと変わっていない気がする。

気持ちよさと気持ち悪さが同居する
そんな匂いを運ぶ春の風が少し苦手。

でも夜のお散歩にはちょうど良い空気感で
また季節が巡っていくのだなと
しみじみ感じた。
それぞれの季節の変わり目って
その季節の始まりのような匂いがあるけど
それを嗅ぎながら時間の経過を
感じさせてくれる日本の四季は好きだな。

春の匂いを追いかけていたと思えば
夏の爽やかな匂いと気だるい暑さが
すぐ来るのかな。
そんな気持ちで家路についた。