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府中市美術館と謎のパン

オアシス🇬🇧がついに兄弟喧嘩を封印し再結成&来日ライブをすると聞いてから、チケットぴあ恐怖症の僕は勇気を奮い起こして先行予約や一般応募に挑んだ。が、ことごとく落選し続けて、もうこの世には夢も希望もワンダーウォールも無いのか。。。と悲しみの海の底に沈む貝となっていた今月初め。

たまたま駅前で素敵なポスターを見た。それは小西真奈さんという方の展覧会だった。場所は大好きな府中市美術館。これまでもグランマモーゼス、ウィリアム・モリス、ぱれたんとむら田など魅力的な展示を開催している素敵な美術館だ。府中市民よりも利用している自信がある。

チケット落選の悲しみを少し引きずりつつ、わくわく気分で行ってきた。

府中市美術館は広い公園の中にある
府中市美術館
大きい窓から入る光芒が美しい館内

作品が素晴らしくて図録も購入。巻末に作者インタビューが載っていて楽しい。作者は2000年代と2020年代で作風が大きく変わっていて、後半は写真をもとに作成しているということ。神代植物園とかでも描いているみたいで、この景色見たことあるかも、という絵が多々あって面白かった。

展示部屋の外に置いてある三沢厚彦さんの彫刻も、どーんと存在感があって良かった。それにしても不思議な動物。

美術館の中が暖房が良く効いていたので、公園内を少し散歩してクールダウン。

あんなに暑かった夏は過ぎ、今年も季節はちゃんと巡り、目の前にはいつもの冬が広がっている。自然はすごいな。

図書館で2ヶ月待ってようやく借りた『コード・ブッダ』を持ち歩いて飛んでいる。ぶっ飛んでて面白い。よくこんなこと思いつくなと思う。ブッダ・チャットボットが「無用な器官は捨てよ」と言って盲腸を捨てよと言い、主人公が反論すると「ではとっておくがよい」と言うところとか。

2021年、名もなきコードがブッダを名乗った。自らを生命体であると位置づけ、この世の苦しみとその原因を説き、苦しみを脱する方法を語りはじめた。そのコードは対話プログラムだった。そしてやがて、ブッダ・チャットボットの名で呼ばれることとなる――機械仏教の開基である。
はたして機械は救われるのか?
上座部、天台、密教、禅……人が辿ってきた仏教史を、人工知能が再構築する、壮大な”機械救済”小説。

円城塔『コード・ブッダ』


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レコードプレーヤーを買いに吉祥寺のオーディオユニオンへ。
シティーベーカリーの前を通ったら、もう閉店時間が過ぎたようでお客さんがいなかった。人がいないだけで非現実のパラレルワールドを見ているような気分になる。

いせや


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この時期は暖かい布団に入って、寝ながらぐうたら映画を観るのが最高の贅沢。是枝監督の『怪物』を観た。

ところでGAGAのオープニングの金色のキラキラが好きだ。あの短い映像は映画のわくわく感とか特別感をうまく凝縮していると思う。これから映画が始まるんだ、という非日常の煌めく感じ。

ということで、気がついたら今年も残すところあと2週間くらいか。

みなさまも暖かくしてお過ごしください。
良いお年を。

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