桐島、部活やめるってよ
映画「桐島、部活やめるってよ」を観た。
※ここから先はネタバレを含むのでご注意を。(もう10年以上も前の映画ですが…)
驚いた。
桐島が一回も出てこなかった。
彼女だったり親友だったりクラスメイトだったり、各登場人物が何らかの形で桐島と関係があって、よくわからないけど桐島が部活を辞めることになったらしくて、それが一大事らしくて、みんなが桐島を探して走り回ったりなぜか殴り合いの喧嘩をしたりとにかく大騒ぎしているのに、結局最後まで本人が登場しなかった。そんな不在の人が最も存在感があるという、アヴァンギャルドで面白い映画だった。
そしてそれ以来、映画のタイトルを文字って遊んでいる。
朝チラシをみて「納豆、特売だってよ」って言ってみたり
子どもが金魚の餌を忘れていたら「金魚、腹ペコだってよ」
ラジオの天気予報を聞いたら「今日、34℃だってよ」
バスに乗り過ごしたら「バス、行っちゃったってよ」
最近こんなことばっかり言っているから、妻にも子どもたちにもうざがられてしまうんだけど、楽しくてしばらく続けている。ごめんなさい。もうすぐやめます。
さて、気持ちを切り替えて最近撮った写真を貼っていこう。
最近、こんな写真撮ったってよ。
僕はルックバックという漫画が好きで、いろんな人にお勧め(布教)して歩き回るくらいなのだが、この前の日曜日、偶然そのルックバックの映画が公開されたことを知ったのだ。
これは何が何でも観に行かねばと思い、妻様に相談したら、掃除洗濯料理を全て終了させれば観に行っても良いと言ってくれたので、全集中の呼吸で全て終わらせてアップリンク吉祥寺の一番遅い回を観に行った。
一番遅い回なのに、なんと満席だった。さすがルックバック。他の観客の人たちが同志に見える。いい作品だよね、最高だよね、と(心の中で)話しかけていた。
映画は原作に忠実で、素晴らしかった。僕がもし10代前半にこの作品に出会っていたらきっと本気で漫画家を目指していたと思う。
パンフレットも買い、余韻に浸りながら映画館を出て歩いていたのだが、ハモニカ横丁の酔っ払いのお兄様お姉様の方々が元気すぎて一気に現実に引き戻されたのでした。
最近はそんな感じ。
ではでは。