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ひたすら100%恋愛映画「窮鼠はチーズの夢を見る」

好きで好きで。苦しくて幸せ。

そんなキャッチコピーがしっくり来る、秀逸な恋愛映画。

誰かをうっかり好きになってしまった時、ちょっとしたひとことに有頂天になり、溢れる笑みが押さえきれず、目眩く幸せを噛み締める。

それなのに次の瞬間には、いたたまれない不安にかられ、こんなに苦しいならもう別れた方がよいと嫉妬や猜疑心に苛まれる。

優柔不断な受け身のモテ男を演じる大倉忠義が、愛することを覚え徐々に主体的な人生を選びとっていく姿、切ない瞳で好きな人に尽くしまくる成田凌の捨て身の愛情の理不尽さ、どちらもリアルで泣ける。

R15指定のBLもの。アクションもさしたる事件もなく、ひたすら100%恋愛だけ、その喜びと苦しさを描く。アイドル映画と侮っていたことを反省する想像以上の出来のよさ。性別関係なく、普遍的な恋愛映画の傑作。

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