セルフイメージと自己肯定感(Be Do Haveの法則)
前回の記事の続きです。
前回予告させていただいた通り、「セルフイメージと自己肯定感」とタイトルに書きましたが、この二つはほとんどイコールの関係なんですね。
自分が自分に持つイメージがポジティブだと必然的に自己肯定感が高くなるからです。
ですが、この ”ポジティブな” セルフイメージ。
とても危うい形で持ってしまうこともあるんです。
まず危ういのはどんな場合かということと、成功しやすいセルフイメージの作り方を説明していきたいと思います。
危ういセルフイメージとは
Be Do Haveの法則、というものを聞かれたことがあるでしょうか。
個別の単語の意味は
Be=「あり方」
Do=「行動」
Have=「結果, 所有」
というそのままの意味なのですが、あなたの中でどれが最優先になっているかが重要なんです。
まずこの章では、危ういセルフイメージのパターンを例示しながら説明しますね。
例1:
「東大に入れば皆が認めてくれるから、頑張って勉強すれば、幸せになれる。」
東大に入学=Have
頑張って勉強する=Do
幸せになる=Be
例2:
「1億円が手に入れば、働かずに世界中旅できるから、楽しい人生をおくれる」
この場合、
1億円=Have
世界中旅する=Do
人生楽しい=Be
その他もっとシンプルなものだと
「高級車を持っていれば友達に自慢できる」
「資格を持てば自信がつく」
「彼氏(彼女)がいれば幸せ」
「結婚すれば幸せ」
・・・等。
もうお分かりの方がいらっしゃると思います。
「結果(Have)が手に入れば→セルフイメージが上がる(Be)」の場合、結果(Have)が手に入らなかった場合、↑の計算式は総崩れ。
そして、結果が手に入ったとしても、その後に「その結果」が価値を失った場合、総崩れになります。
結果が手に入らなかった場合はイメージしやすいと思いますので
説明を割愛させていただくとして、
価値を失った場合、とはどういうことでしょうか。
例えば学歴。
私は会社員時代、東大をはじめとする国立大や海外の有名大学の方々と一緒に働いていました。
彼らはほぼ一様にとても優秀なだけではなく、勉強家で働き者で、私は彼らから学んだことが沢山あります。
ですが、他の人より苦悩が少ないかというと、そうでもないようなのです。
例えば彼らが就職して仕事を始めると、必ずしも適材適所とはいえない人材配置により、「エリートなのに仕事ができない」と上司やお客さんから嫌味を言われたり、学歴に対する過剰な期待による重圧を感じていたりすることも珍しくないようです。
この場合、仮に東大在学中はセルフイメージが高かったとしても、卒業後もそれが一生続くとは限らないわけです。。
また、結婚について。
こちらの記事(『結婚⇒幸せ』ではない。)で書いた内容とも重複しますが、結婚(Have)が幸せにしてくれるのではなく、お互いの自律性や相手との相性が結婚による幸せを大きく左右します。
そのため、「結婚」という結果(Have)が価値を持ち続けるかどうかは、お互いの在り方(Be)が先なんですね。
Haveを最優先にしてセルフイメージを作ることの危うさ、伝わりましたでしょうか。
ただし、Haveを優先にすることが絶対悪、というわけでもなく、
後々の昇華や成功体験として自分に蓄積されていけば、セルフイメージに貢献してくれる場合も大いにあります。
例えば、
「東大を目指してあんなに頑張れたのだから、合格はしなかったけれど、これからもなんだって乗り越えられるはず」や、
「離婚したけれど、一度結婚したのだからこれからもいい人が見つかるはず」等。
なので、後で書かせていただくBe(あり方)を最優先にする考え方が難しい場合は、それに慣れるまでにまずはHaveを目標にするもの大いにありだと思います。
次回は、長期的にみて成功しやすいセルフイメージの作り方を書きたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
ではまた次回に!
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