私の自己価値がどのように恋愛に反映していたか
こんにちは。
心理カウンセラー・メンタルコーチのSayaです。
前回の記事で、自己価値の法則についてお話ししました。
今日は、私の自己価値がどのように現実に反映していたか、私の恋愛を事例にして書いていきたいと思います。
過去の記事
「結婚って、何かメリットあるの?と思っていた20代の頃を脚本分析すると...」
にも一度書かせていただいたのですが、私の結婚に関する
人生脚本*は、相当にいびつなものでした。
(*「人生脚本」の定義は、上記の記事で少しご説明しています)
ですがそれに加えて、私の自己価値が、結婚に至るような健全な恋愛関係をはぐくむことを阻んでいたんです。
最初のエピソードは、4歳にまでさかのぼります。
4歳の時、男の子に言われたこと
幼稚園に通っていた時のことです。
教室の机を拭く当番があり、その日は、同じ組の男の子と一緒に二人で拭いていました。
すると男の子は、「汚い!触るな!」と私に対して叫んできたのです。
驚いて私が顔を上げると、男の子はいかにも汚いものを見るような目つきで私を見ていました。
私は、赤ちゃんのころからアトピー体質で
特に幼稚園のころは顔や全身のあちこちを搔きむしって、ひどい状態だったので
男の子は「汚い」と言ったんですね。
この時見聞きした光景は衝撃的で、今でも鮮明に覚えています。
ネガティブな出来事を強く記憶する脳の仕組み
ここで少し、脳の仕組みをご説明しておきますね。
ネガティブな記憶は、脳の扁桃体という場所で、ネガティブな情動を(実際に起こったことよりも)増幅する性質を持っています。
これはまだ人類がサバンナにいたころ、
肉食獣などの危害から自分を守るために、 (例えば肉食獣のしっぽらしきものが見えたら)恐怖をいだいて、一目散に逃げるために備わった仕組みだと言われています。
ですが現代の私たちの生活ではあまりそういうことは起こらないので、 過剰にネガティブな情動ばかり喚起させてしまう、ちょっと困った脳機能にもなっています。
0.03%がつくりあげた自己価値
扁桃体に格納された情動はとても強力です。
このころから私は(はっきりと自覚はありませんでしたが)
「私は汚いんだ」「人から嫌われる存在なんだ」という自己価値を作り始めました。
そのあと小学校に入っても、「クラスに一人はいる意地悪な男の子」に同じような言葉を浴びせられ、
「やっぱり私は嫌われるんだ」「ブスなんだ」「汚いんだ」という思い込みが強化されていきました。
この思い込みがいかに不合理なものだったかをみるために、ここで簡単な計算をしてみます。
外見に関する嫌な言葉を私に浴びせてきた人は、これまでの一生を通しても
きっと10人くらいでしょう。
それに対して、私のこれまでの人生で関わった人(一度でも言葉を交わした人)はおそらく数万人に上るはずです。
仮に3万人とすると、3万人分の10人…つまり0.03%にしかすぎません…
たったの0.03%
これが、私の人生に多大なる影響を与えていたのです。
あなたはどう思いますか?
これが、扁桃体の力。ネガティブな記憶の理不尽なほどの影響力です。
思い込みを振り払う
そのあと、私はその思い込みを振り払うかのように
ダイエットやメイクの練習をして、高校2年生の時に初めての彼ができたり、大学生の時には、いわゆるモテ期も到来しました。
ですが、どんなに外見を磨いても、心は変わらぬまま。
「私はきっと、愛されない」「どうせあなたも、嫌うんでしょ?」というイジケ精神のかたまりでした。
ここでお気づきになりましたか?
「私はきっと、愛されない」は、「自分とはこういうものだ」という思い込み。
「どうせあなたも、嫌うんでしょ?」は、「他人とはこういうものだ」「世の中とはこういうものだ」という思い込み。
このことで、自分自身・他人・社会という世界観が作り上げられているのです。
基本的に人は、自分が思った通りの人生を歩んでいます。
「そんなわけない」「本当に”思った通り”ならば、私はこんな人生歩んでない」と思われるかもしれませんね。
でも、あなたは「自分にはこれがふさわしい」と思っている通りのことを選択していると言いかえたらどうでしょう?
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