雑草の生き方。
雑草を必要としている人は少ない。
必要とされにくい生き物。
「お前なんか邪魔だ」と、どれだけ刈られてもどれだけ引っこ抜かれても、それでもなおしぶとく生え続ける。
ムダ毛も一緒だ。
これだけ剃っているんだからいい加減生えるのをやめてもいいと思うんだ。
「こんなに必死に生やしてるのにその度に剃られて僕は必要とされてないんだ…」と負け犬根性を発揮してもいいと思うんだ。
それでも彼らは生え続ける。
それは一体何のためだろうか?
彼らの成し遂げたい夢のため?揺るぎない信念…?
わからない…。
しかし、どんな理由があろうと言えることは彼らは強い。
僕なんか「お前なんか必要ねぇんだよ。邪魔だ。あっち行っとけ。」と言葉を浴びせられただけでしんなりしてしまう。すぐに折れてしまう。めっちゃ弱い。
だが、彼らは折れない。
生きることを諦めない。僕なんかよりよっぽど強くたくましく生きている。
誰からも必要とされずとも彼らは自分らしくあり続ける。決して自分を曲げたりなんかしない。
どれだけ苦しい環境や敵が襲ってきても生え続ける。
全ての植物には名前がある。
僕たちは勝手に自分に都合の悪い植物を"雑草"と呼ぶが名前があるんだ。
こんなに強い植物を雑草と呼ぶにはあまりにも失礼だ。
言おうと、思ったんだ。
おまえが世界のどこにいても、おれが必ずもう一度会いに行くって。
君の名前はヒメジオン。
大丈夫、覚えてる。ヒメジオン、ヒメジオン、ヒメジオン、名前はヒメジオン!
君の名前は…!(手に名前を書こうとするが思い出せない)
おまえは…誰だ…?
おれは、どうしてここに来た?あいつに・・・あいつに会うために来た。助けるために来た。生きていて欲しかった。誰だ?誰?誰に会いに来た?
大事な植物、忘れたくない植物、忘れちゃダメな植物!
誰だ?誰だ?誰・・・誰だ!名前は!?