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初めての『レ・ミゼラブル』観劇記録

上京してやってみたかったことの一つ。

帝国劇場での『レ・ミゼラブル』観劇!

それが先日ついに叶った。

以前友人が観劇して、とっても良かったと聞いて、いつか見てみたいと思っていた『レ・ミゼラブル』。

そして、さまざまな俳優さんが憧れの舞台と称する劇場、「帝国劇場」🎭

今年やるという情報を知った時から、絶対帝劇で見たい、頑張ってチケット取るぞー!と意気込んでいた。

レミゼはチケット倍率が高い!
と舞台観劇好きな先輩から聞いていたし、ネット情報でも今年は建て替え前ラストだからさらに倍率高いと見て、無事チケット取れるか不安だったけど、なんとかローチケの抽選販売でチケットをゲット🎫

行ったのはプレビュー公演期間中の公演。


初めて入る帝国劇場の雰囲気にテンションが上がりながら、公演プログラムを購入し客席へ。

ロビーのステンドグラスも綺麗やったな


席について開演を待っていると、オーケストラの迫力のあるサウンドで物語のプロローグが始まる。

「夢やぶれて」、「民衆の歌」、「ワン•デイ•モア」、「オン•マイ•オウン」といった以前から何度も聞いたことのある楽曲たちは、物語の中で改めて聞くと、より曲の世界観や歌詞の意味合いが伝わってきて、曲だけ聞いていた今までとは、また違って聞こえる。

それぞれの正義がぶつかり合ったり、
登場人物たちの心もそれぞれにかなり動くので、なんだか観ているこちらも心揺さぶられた。思いっきり物語の世界に引き込まれて、エピローグでは思わず涙が出てきて止まらなかった。

観劇したあとの余韻もすごくて、帰り道も改めて物語を振り返っていた。

そうして振り返る中で、この物語で特に印象的だったのは、バルジャンとジャベールの対比。
この2人の対比は、変われた人と変われなかった人の対比にようにも見えた。


物語の主人公ジャン・バルジャン。

仮出獄を言い渡され、世間に出たものの、仮出獄中という経歴からほとんどの人はまともに取り合ってくれず、心が荒んでいき、堕ちるところまで堕ちていった。

この時の人相は悪に染まった人で、真っ黒な人っていう感じ。その状態から司教との出会いを通して、一気に人相、人となりが変わっていく。ここの変化は衝撃だったな。

地位や名誉よりも、
善い行いをする、誰かのためにと行動する。

言わなければ、その時点でバルジャンとバレることなく市長の座を維持できただろうけど、名乗り出る。
フォンテーヌから託されたコゼットのために、とどんな困難の中でも一貫した行動をとる。
第1幕〜最後まで、プロローグ序盤のバルジャンでは考えられない行為ばかりで。

司教との出会いをきっかけに、過去の過ちを背負いながらも、「いつでも人は変わることができる」を証明し続けた。
それがジャン•バルジャンという人だったなと思った。


対して、ジャベール。

法律を守り、その法のもとに行動し、法を犯す者を許さない。悪人は悪人のままだ。悪は許さない、裁かれるべきだ。

それがジャベールにとっての正義であり、信念だった。

以前投獄されていた頃(プロローグ)のバルジャンと同一人物とは思えないほど善人になった、バルジャンを見て「そんなはずはない、バルジャンは悪人だ」とでも言うような態度でバルジャンに対峙し続けるけど…

バルジャンは、ジャベールの想像とは違う行動をどんどんとっていく。


その度に、どんどんジャベールの信念が揺らいでいく様子が物語の中で見て取れた。

物語の終盤、マリウスを助けるために時間の猶予をくれと頼み込んだバルジャンに対して、ついにはその申し出を受け、バルジャンを追いかけずに逃した。

ジャベールの信念が完全に崩れた瞬間だった。
バルジャンのように悪人が善人のように生まれ変わることを知った、ここがきっとジャベールの変わるチャンスだったはずだけど、彼はセーヌ川へと身を投げる選択をした。


観劇後の余韻で、YouTubeでレ•ミゼラブルの曲をいろいろ聴いていたら、この動画に辿り着いた。

レ•ミゼラブルの物語解説動画。
ミュージカルでは語られなかった部分も含めて解説されていて、
変わることのできたバルジャンと変わることができなかったジャベールの対比の解像度がよりあがったな。

改めて、考えさせられる作品で、
この作品を生で観劇できてよかったなと思う。

また観劇できるチャンスが、いつか巡ってきますように。

初めての『レ・ミゼラブル』観劇記録、これにて終了!

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