敵は先生「ここで諦めて悔しくないのか!」
一段と冷え込み、家から見える伊吹山は雪をかぶっています。
今週1週間はあっという間に過ぎ…
・彦根校お試し開講(1月から本格開校決定)
・ステップラボ(長浜校)
※ステップラボ=体験教室
・Web3.0ピッチ
→ネットカフェで一夜をあける!?寒すぎる地獄の夜を過ごしました。
・法人登記(andstepが合同会社andstepになりました!)
等々、毎日たくさんの挑戦をさせていただきました!
楽しかった〜
前回のステップラボが非常にアツくて感動したため、そこでの出来事やこどもたちの様子/反応を書いて行きます!
敵は先生「ここで諦めて悔しくないのか!」
午前中は、公園に行ってステップラボW杯をしたりお散歩をしたり…
みんなが「やりたい!」スポーツをして遊びました。
ステップラボに通ってくれている子たちは(全員ではありませんが)、「みんなでやる」という意識より、「早く自分がやっちゃいたい!」と思う子が多い印象です。
自分の意志で決めて行動できる「自己決定力」はとても素晴らしいです。
しかし、その裏側では我慢して嫌な思いをしている子もいます。
みんなが同じ時間に同じ場所でやりたいことを実現できたらハッピーですが、そううまくいくものばかりではなく…
例えば、みんなでサッカーをやろうとなっていたけど、誰かは鬼ごっこがしたい。
自己主張だけでは、「みんなが楽しめる」場を作ることは難しいです。
だからこそ、お友達の気持ち・先生の気持ちを考えるキッカケが必要だと考えました。
協力してみんなでやりましょうでは不十分…
午後からは室内に帰ってパラスポーツ(ボッチャなどのパラリンピック競技を体験)しよう!
とはならず…
「え〜それは嫌だ…」「それよりぼくはこっちがやりたい!」と…
ここは「まぁまずやってみないとこれが楽しいか楽しくないかはわからないよね!1回やってみよう!」と少し強引に始めてみました。
今回の体験の肝は、チームビルディング(チーム力を高めるワークショップ等)でよく使われる、ビー玉はこびというワークです。
今回はトイレットペーパーの芯やスプーンを使って、ビー玉を運び反対側の壁にタッチするというルールで行いました。
すっごく単純で、なんだかできそうに感じますが、意外とこれ難しいのです。
1回でもビー玉が落ちてしまったら初めからになりますから、1人1人のポジションがとても重要です。加えて、1年生から5年生と他学年の子たちが集まり一緒に挑戦をするため、チームワークがとっても重要になるのです。
例えば、1年生にしっかり作戦を伝えて協力してもらったり、同級生と話し合ってより良い作戦を練ったり…
挑戦を初めてすぐは、やはりうまく行きません。
「〇〇が、ちゃんとしないから」「ちゃんとやれよ」「おもんない」
そんな言葉が飛び交い、空気はどんより。
私たちは何も言わず遠くで見ていると
「これおもんないし次いこ!」と言いに来てくれました。
いつもなら、「本当にいいの?みんなで話し合った結果なの?」と確認し、全員の同意が得れているものに関してはこどもたちの意思を尊重し、別の体験に移りますが、今回は違います。
「本当にいいの?」といつも通り確認した後は、
と伝えると、ひとりの子が
「うっわ負けてらんないわ。みんなやっぱやってやろーぜ。こんなやつに負けるの悔しいわ。」と…
後に続いて、
「そうだね!やろう!ゴールしよう!」と…
そこからは、上級生で作戦をある程度仮説立てて、低学年の子に伝え、やってみて修正のループが始まりました。
ここからは人のせいがなくなり、「次はこの作戦で行こう!」「もっと明るい雰囲気でやったらうまく行くかも!」など、言動がとても前向きになりました。
なんとこれ1時間ほど格闘した後、大成功したのです!
この挑戦の途中、こんな声が聞こえてきました。
「おれこの5人組めっちゃ楽しくて好きやわ!」
「ステップラボめっちゃ楽しい!」
この言葉を聞いて感動すると共に、私はハッとさせられました。
いつもチームワークを作るために手を替え品を替え、楽しんでくれる体験を考えてきました。
しかしチームワークは、大人が外的要因を与え続けて築かれていくものではなく、そこに集まったこどもたち同士の関わりの中で生まれるものだということに気がつきました。
ビー玉運びクリア後の活動は見違えるほど素晴らしいチームワークで、難なく全てクリアすることができました!
今回のこの体験では、先生側(私たち)が悪者になり、この先生という悪者を倒すためにチームを作ることができました。
これが、ミッションをクリアすることだけの挑戦だった場合、敵はチームの中で「思っているように動けていない人」になってしまいます。
だから最初は「人のせい」が多発していたのですね。
こどもたちの変化に感動し、チームについての考え方にハッとさせられた体験でした。
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