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【読書感想】 『世界一流エンジニアの思考法』を読んで、自身との比較と新たな気づき

こんにちは。すうちです。

タイトル通り、今回は久しぶりの読書感想です。

本を読み終えて、特に印象に残ったことを書きたいと思います。

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※タイトル画像:めでたいこさん


はじめに

主にエンジニア向けの思考法を書いた本になりますが、生産性を上げる働き方や考え方は、他の職種の方にも通じる部分もあると思います。

私もエンジニアとして働いていて、すごく共感した部分もあれば、自身の働き方と比べて「自分は全然一流の働き方ではないな…笑」と思うことも多々ありました。

文章は読みやすく内容もスラスラと頭に入ってきて面白かったです。3日くらいで最後まで読めました。

以降、特に共感した所や個人的に学びが多かったことのピンポイントな感想です。


一番インパクトある一つのことに注力

日本では、仕事のやることリストで優先度付けやしぼることはあっても、なるべく多くをやろうとする文化があると思います。

本の中で一番衝撃を受けたのは、日々の業務で一番インパクトある一つのことに注力するということです。

自身を振り返るとどちらかと言えば「あれも」「これも」と手を出していくら時間があっても足らない感覚がありましたが、その思考が原因なんだと気づきました。

日本の外資系企業で働く中で、私も少しでも多くの成果を出そうと小さいことでも数を積み上げる傾向があります。

しかし、会社にとってはインパクトあることを成し遂げる方が価値がある訳で、あれこれ手を広げるより「今一番なすべき大事なことは何だろう」と一度立ち止まって考える習慣を持ちたいと感じました。


時間制限の中でできることを最大化

もう一つ自分がでできてないと思ったことは、時間制限で仕事をする意識です。

転職前の日本企業より残業は減ったとはいえ、成果を意識する上で日々「少しでも前に進めたい」とか「キリの良いところまでやりたい」という思いにかられて「今日は残業しよう」と安易に考える時も正直あります。

しかし、無理に進めても一部考慮抜けで手戻りが発生したり。翌日頭が冴えた状態で考えた結果、さらに良いアイデアがわくこともあり、自分の場合、残業しても必ずしも良い方向につながらない時もあります。

本書では、毎日定時までの時間で最大の成果を上げることを意識するとありました。

対策として、そもそも物理的にやることを減らしたり、一番詳しいエキスパートに聞く(教えを乞う)など紹介されてました。

この辺は会社や職場によって、周りや上司の協力がないと自分でコントロールできないことや難しい面もある気がしますが、少なくともその意識を持って仕事に取り組みたいと思いました。

また、理解を深めることに時間をかける意義も目からウロコの話でした。

今の時代、忘れても検索すればすぐ答えが出てくる時代なので、ネット検索を頭の辞書代わりに使っている方も多いかもしれませんが(私もです)、しっかり頭で理解していれば毎回調べる時間も当然減る訳です。

このことは結果的に時間内で成果を最大化することにつながるので、あまり焦らずもっと自身の知識の定着に時間をかけようと思いました。


挑戦と失敗が賞賛される文化

今の日本は、完璧主義や一つの失敗も許されない傾向が個人的に強くなってる気がします。

そうなると会社でも個人でも、失敗を避けて保守的になるし、完璧を目指す意識だと気軽に挑戦もできないと思います。

本書で書かれてる職場環境は、むしろ早く挑戦して小さい失敗を繰り返すことが賞賛される文化ということで、少しうらましく思えました。

昔、在籍していた日本企業では、失敗したプロジェクトの「なぜなぜ分析報告会」というどちらかと言えば失敗を叩く文化があり、本書のような失敗から学べることをボジティブに捉える傾向ではなかったと思います。

そうは言っても外資系のトップ企業で優秀なエンジニアも多い中、失敗ばかりだとクビになる可能性もある気がしますが…少なくとも失敗を悪とせず挑戦が賞賛される環境からはイノベーションも生まれやすいだろうと想像します。

今の日本社会の停滞感や革新的なモノが生まれにくくなった背景には、企業の在り方や環境も関係しているかもしれません。


最後に

本書の後半、前述の挑戦と失敗の文化の違いで、著者の知人の方がボランティアで感染症接触履歴アプリ開発に関わった話がありました。

ただ、日本ではアプリの小さな不具合が重なり評判は必ずしも良くなかったと思います。

本書によると短期間の開発でOSの仕様変更にも対応したのにも関わらず、度重なるSNSの批判で開発者の中には心が折れてしまった方々もいたそうです。

私は恥ずかしながらその事実すら知りませんでしたが、エンジニアの立場で共感できることも多く、その話を聞いてかなり複雑な気持ちを抱きました。

日本には、細かい気配りや気遣いができる良い側面(文化)もあるので、それがもっと良い方向に活かされるといいなとも思います。

また、今回紹介しきれませんでしたが、エンジニアの生産性に関わる話以外にもチームビルディングや多国籍企業でのコミュニケーションのコツ。プライベートでの自己研鑽やAI時代にどう生きていくか?など興味深い話題も多く、個人的に参考になりました。

本屋でたまたま手に取った自分を褒めたいくらい、ひさしぶりに良書に出会えたと思います…笑

エンジニアの方はもちろん、それ以外の方も仕事の取り組み方や考え方には多くの気づきが得られるかもしれません。

詳細気になる方は、ぜひ書籍を手に取ってみてください。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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