踊る大捜査線THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間の感想。
書く順番おかしいだろって感じですが。笑
OD2が公開されているときにテレビで放送されていたのを見たのですが、それが私の初めてのOD1でした。
この頃は連ドラも見終えていて、全員の関係性とか踊るの世界観とかわかったうえで見たのですが…
お、面白い…!!
もっと早く出会いたかった、と思いました。笑
署長の接待
とある家の前で車を停めている青島くん。張り込み…?と思ったけど、課長だけでなく署長まで来てる時点で事件じゃないって気づくべきだった。笑
吉田副総監をゴルフ場までお送りするという、ただの「接待」でした。
眠くて目をこすったり、あくびしていたりします。思えばこれ伏線だったね。朝早いからあんまり寝てないってところがポイント。
OPかっこいい
キャラクターごとに曲変わるのすごくよくない?こんな質の高いオープニング作る映画あった?ってなりました。みんな合ってて本当に最高。
最初は何気なく見てたから気づかなかったんだけど、あれって本編のシーンにつながってたんだね。
青島くん:車のトランクにゴルフ道具を積んでいる→冒頭の張り込み…ではなくお迎えシーン
室井さん:車から出てくる→事件が起きて湾岸署へ(ちゃんとしたシーンはなかったような?)
すみれさん:窃盗犯を確保→窃盗犯をドアにぶつけながら刑事課に入ってくるシーン
雪乃さん:デスクに座ってパソコン触ってる→捜査講習を終えて青島くんたちと刑事課の前で話すシーン
和久さん:KEEPOUTのテープをくぐる→遺体が見つかった現場
変わらない湾岸署・刑事課
接待を終えて湾岸署に戻ってきた青島くんや署長・課長は、遺体が見つかった事件現場(川)から戻ってきた真下くん・魚住さん・和久さんと合流。青島くんはここでゴルフのブービー賞としてもらったスモークボールを和久さんに渡します。これも終盤への伏線だね。
そこへ捜査講習が終わった雪乃さんがやってきます。今作から彼女は強行犯係の一員に。
雪乃さんほんと変わったよねー。元々は警察官じゃなかったわけだし、踊るに出てる主要メンバーの中で一番変化が大きいキャラクターだった気がする。
窃盗事件発生
青島くんの机の上に置いていた領収書、魚住課長代理の小銭入れ、真下くんの腕時計が紛失。袴田課長の「何?」「なんで?」「どうして?」が地味に好き。笑
そこへすみれさんがOPで捕まえていたスリを連れてきます。
「査問会で減給になったの!頑張って働かなきゃ!」
ここでいう査問会とは、秋SPでのことですね。初めて見たときは秋SP見てなかったから「何のこと??」ってなってました。
このスリは歳末SPにも出てたね。これも後から見たから、気づいたのも後だった。笑
殺人事件発生
川で見つかった遺体は、死んでから水の中に入れられたことが判明。こないだ(秋SP)のときの放火事件で特捜が立ったことで予算がないからと、署長たちはどうしても自殺にしたいけれど…実はこの遺体、外傷はないけどお腹が切られており、胃の中にくまのぬいぐるみが押し込まれていました。
これは自殺じゃない。
猟奇的な犯行に、一同は息をのみます。
えっ、グロ!!
ってなったよ初めて見たときは。連ドラの頃から考えると急にハードな内容!って。笑
誘拐事件発生
副総監が誘拐される事件が発生し、湾岸署に特捜が立ちます。…が、極秘捜査ということで、湾岸署のメンバーには情報が降りてきません。
何で所轄に情報を降ろしてくれないのかと室井さんに詰める青島くん。秋SPでの件以降、青島くん・すみれさん・室井さんの関係は険悪な感じになっていました。これも、初見は「???」でした。連ドラでいい感じに終わってたのにどうした??って。笑
トイレに行けない青島くん
雪乃さんと会話しながら、猟奇殺人事件の特捜は立たないこと・誘拐事件に人が取られていること・和久さんは誘拐事件のことを知ってすぐ聞き込みに出てしまったことを知る青島くん。トイレに行こうとしたところで雪乃さんに引っ張られ、真下くんがいる部屋へ連れていかれます。
真下くんは遺体の男について調べており、熱心にチャットしているページを見つけていました。男は死にたいと普段から話していたため、チャットでやり取りをしていた人間が本当に殺したのではないかと考えます。そいつをおびき出そうという話で着地し、トイレに行こうとするのですが…次にすみれさんに捕まり、またもトイレに行きそびれます笑
スタイルのいいお姉さんたちにデレる青島くんと、活を入れるすみれさんとのやり取りが好きです。
経費削減
やたら経費削減しろという署長たち。これも終盤につながってきます。
すみれさんと会計課長のやり取りがテンポよくて好きです。
「この食事代は?」
「店で一週間内定してたんで」
「この5万円のタクシー代は?」
「静岡まで尾行して」
「じゃ、この治療代は?」
「逮捕のときドア蹴破って」
てか後から知ったけど、会計課長って温水さんだったんだね。気づかなかった…!
誘拐事件と猟奇殺人事件の犯人が同時に現れる
猟奇殺人事件の犯人と思われる人物をおびき出すことに成功した強行犯係のメンバーは、待ち合わせ場所のカフェへ。
同時に誘拐事件にも動きがあり、身代金の受け渡しが遊園地で行われることに。
しばらくして、雪乃さんの後ろに座る女が…!男だと思っていたのでみな驚きます。
同じ頃、誘拐事件のほうで犯人から電話が入ります。インカムで聞きながら電話をしている怪しい人間がいないか青島くんたちが見ているうちに、雪乃さんは女に切りつけられてしまい、女は逃亡。さらに、誘拐事件のほうも身代金の受け渡しに失敗します。
二つの事件が同時に動くのは見てて面白かったなあ。ハラハラ感がありました。カフェで実は誘拐事件の犯人が映ってたっていうのは、だいぶ後になってから知ったけど。
日向真奈美、現る
猟奇殺人事件の被疑者、日向真奈美が湾岸署に来ました。拳銃を奪って皆に向けながら、カフェに置いていたパソコンの強奪と、途中になっていた雪乃さんの手術をするためにやってきたと言います。
早く死刑台に連れていけという日向真奈美に対し、青島くんは静かに「(ここに死刑台は)ないよ」と答えます。そして一瞬のスキをついて、1人の警官が日向真奈美の腕をつかみ、拳銃を取ろうとしたことで捕まえることに成功!
何とか解決しましたが…実はこの警官、制服を着て湾岸署に潜り込み、窃盗をはたらいていた男でした。でも領収書は取っていないと言う…
ここの、青島くんとすみれさんが同時にこの警官の頭を叩くところめっちゃ好きです。息合ってるよなぁ。何か漫画みたいって思っちゃった。笑
そして小泉今日子さんね…すごかった。見た目も演技も。ほんとにヤバい人に見えたもん。わたしはこれで初めて小泉今日子さんのお芝居をちゃんと見たので何かイメージついちゃって、しばらくちょっと怖かった。笑
誘拐事件の犯人にたどり着く
誘拐事件の捜査は手詰まりになっており、犯人の手掛かりが掴めていませんでした。そんなとき、青島くんは日向真奈美に、誘拐犯が電話をかけてきたときの音声テープを聞かせることを思いつきます。世界の凶悪事件を調べるのが趣味である彼女なら、犯人が見えてくるかもしれないと。
思いついたときの青島くんの表情がいい。
すみれさんには止められるものの、何とか誘拐犯は「頭の悪い、程度の低い、ただの子供」であることがわかります。
被疑者の家に到着~例の名言までの流れが良い
被疑者の家を突き止め、拉致されていた和久さんを助けて、ポストを見つけてからの指はじき。
そして流れるMoon Light。
…最高すぎる!!
初めて見たときはこの名言聞きたさで見てたようなものですが、名言込みで流れが全部良い。
青島くん、刺される。
実はわたし、刺されるの知らなくて「えっ刺されるの!?」ってなりました。初回は。
刺された瞬間、咄嗟にすみれさんが凶器の包丁を部屋の外に出して、青島くんが扉閉めるのすごいよね…瞬時の判断…
よくよく考えたらあれ10階だよね?降りるの大変すぎん…?って後から思いました。担架で運んだほうがいいんだろうけど、見栄えがな。笑
和久さんの敬礼は泣けました…でも、こないだ一挙放送してたときの監督たちのスペース聞いてて知ったけど、和久さんのあのシーンだけ別撮りなんだね。
死なないことはわかってたから、これどういうオチになるんだろうと思ってたら…寝てたっていうね。
「すみれさん…一度も…デートできなかった……今度、有給取って…」
「わかった!わかったから…!」
このシーン、やばいね…
手がパタッと落ちる瞬間のスローモーションと音楽がすごく合ってて…
当時は映画館で鼻すすってる人もいたって聞いたし、そりゃ死んだって思うし泣くわ。
涙返して。笑
領収書紛失の犯人
秋SPの出来事をきっかけに、辞表を引き出しに忍ばせていたすみれさん。
でも、青島くんと一緒に捜査して、自分たちを信じてくれた室井さんを見て、もう少し頑張って見ようと思い、辞表を破り捨てます。
そのとき、刑事課に来ていた副署長が何やら不審な動きをしていることに気づきます。
気になって寄ってみると…なんと領収書を破って捨てていました!
副署長が署長と一緒に、かかった経費をなかったことにしようと捨てていたのでした…
緒方くんの「行きなさい」は面白いよね。笑
リハビリを頑張る青島くん
青島くんの見舞いに来た室井さんは、同じく見舞いに来た和久さんと会い、一緒に病室へ向かいます。
すると、松葉杖を使って必死に歩く青島くんの姿が…
看護師さんに怒られながらも、青島くんは早く戻りたいからとリハビリを頑張っていました。
「何か見舞いに来るとか言ってたけど…来たらね、蹴り入れて追い返してやるんですよ。こんなとこ来る暇あったら、もっともっと偉くなれって」
この言葉を聞いた室井さんは和久さんに会釈し、去って行きます。
自分にはやることがある、ここで会うわけにはいかないって思ったんだろうな。かっこええな……
ここで、看護師さんにちょっと嬉しそうにみんなのことを話すのが好きです。
「約束多いんすよねー。すみれさんって女刑事いるんだけど、俺いないとすーぐ泣いちゃうし。真下ってのはもう頼りになんないし。雪乃さんは守ってねーなんて言ってるし。課長たちはゴルフばっかで、残業押し付けてさっさと帰っちまうし…和久さんっていう頑固じじいの説教も聞いてあげなきゃいけないし」
まぁ、すみれさんのこと泣かしてるのは青島くんですけどね。笑
連ドラ5話ですみれさん見失って怖い思いさせたことで泣いてたし、今回でも死にそうになったことで泣いてたし。
最後に
刺された人を担架で運ばず歩かせるとか、気になるところはあるものの(笑)、オープニング・話の内容や構成・シリアスとコメディのバランス・音楽・演出どれもすごくいいなというのが正直な感想。
DVDの特典とか見ると、本当に当時盛り上がってたことが分かるし、私もそれを体験してみたかったなーなんて思いました。