三題噺①
どうも!そんたろうです
今回から新しいコーナーである「三題噺」を始めたいと思います!
三題噺とは、
を指しています。マスコミの就職にも用いられるこの表現形式を、なるべく多く投稿していきたいと思っています。感想だけでなく、評価もしていただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。
では、本編へまいりましょう!
今回のテーマは、「三題噺スイッチ改訂版」より、
「砂漠」「消える」「鏡」です!
本編
ーーーここは一体…?
男はゆっくりと体を起こし辺りを見渡す。どうやら、砂の大地に一人寝転がっていたようだ。ジャリ、と口の中に砂が入っている感触は不快で、頭痛も激しい。そのうえなぜこんな場所にいるのかも思い出すことができない。空はすっかり暗くなっており、気温は低くなる一方だ。薄く全身を覆う服装であったので、「ひとまず暖をとらなければ」と男は背負っていたであろうリュックサックに手を伸ばし、中を探る。あったのはスマホに日焼け止め、鏡、飲料水少々、食料(ナッツ・ドライフルーツ・ビーフジャーキー・板ガム)、寝具、テント、懐中電灯であった。ひとまずテントをたて、付近にあった木の枝をかき集めた。確か、乾電池と板ガムの包みを用いれば、火を起こせたはず…。ネットで得たあやふやな知識を基に試してみる。結果、時間はかかったが、何とか火を起こすことに成功した。人間と多くの動物との差の1つに「火を扱うか否か」があると思うが、電池も板ガムも無い先史時代の人々は植物などを用いていたと考えると、先人たちの逞しさに畏怖の念を抱く。明日の朝までの希望が見出せたところで「さて、俺はなんでこんな場所にいる?」と男は脳細胞を活性化させて記憶を探る。持ち物を見るに、この状況を想定していなかったのかと呆れるくらいなので、おそらく旅行で来たのだろう。とすれば、今いるこの場所は観光地周辺の砂漠と推測できる。「もったいないが...」と残量が50%を切ったスマホを手に取り自身のSNSの投稿を確認すると、予想通り旅行に来ていたようだ。場所はエジプトなので、確かサハラ?砂漠とか言った地域のどこかで男は忽然と消えることになったというわけだ。「それなら捜索に来る可能性が高い!そうだ、あの方法なら...」。翌朝男はリュックから、手を伸ばせば胴体は映るくらいの鏡を取り出し、それを持って構える。どこかで学んだ知恵を絞り出した男は、鏡の光の反射を利用して救助者に場所を教える方法を考えついたのである。1時間後、無事救助された男は、救助ヘリの中で「ネットの知識も何だかんだ役に立つもんだ」と一晩過ごした砂の大地に向けて独り言を呟いた。勿論このままでは終わらない。後日、一緒にエジプト旅行に来ていた友人から「現地の人でも無いのに勝手に冒険するな!」と心配と怒りの混じったお叱りをしっかり受けた。
まとめ
以上が、「砂漠」「消える」「鏡」の三題噺でした。やっぱり難しいですね...。
これからどんどん書いて、慣れていきたい!
最後まで一読していただきありがとうございました!
また次回!
そんたろう