映画鑑賞備忘録『怪獣ヤロウ!』
ストーリータイプ:おバカさんの勝利
要素1『バカ』:ご当地映画として怪獣映画を撮りたい関市役所観光課に勤める山田
要素2『権威』:代々岐阜県関市の市長をやっている家系なため、伝統を重んじてご当地映画っぽいご当地映画を撮らせようとする市長
要素3『変質』:怪獣映画監督
個人的評価:3.5/5.0
感想:テンポがめちゃめちゃいい。ぽんぽん話が進んでいく。
展開はかなりご都合主義で予想を裏切ることなく進むんだけど、個人的にこういう映画は好き。
中でも第3幕からの市民を巻き込んで創意工夫しながら怪獣映画を撮影していく流れが、好きな映画のひとつの『僕らのミライへ逆回転』を彷彿とさせてなんか嬉しくなった。
所々にナゾの宇宙生命体的な何かが出てくるけど、あれはたぶん、山田が歳をとるうちに無くしてしまった、怪獣映画を撮りたいという夢や欲求が具現化したものなんじゃなかろうか。
あれが現れたのは自作怪獣映画のビデオテープを発見したことがきっかけだった。
つまりビデオテープを発見したことで、山田は忘れていた怪獣映画を撮りたいという夢を思い出したということの比喩表現なのでは。知らんけど。
※ストーリータイプとは
ストーリー内に含まれる3つの構成要素によって決まるストーリーの定型パターンを、パターンごとにジャンル分類化したもの
・おバカさんの勝利とは
『権威と対立する望みを持ったバカな主人公が、変質した末に望みを叶える話』