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【通勤電車でエッセイ】子供は電車の先頭に乗りたい

子供の頃、電車の先頭に乗って運転席越しに景色を見るのが好きだった。
たぶんそれはぼくだけに限らず、多くの男の子がそうだったんじゃないかな。

親父は改札から遠くなると言って、なかなか先頭車両に乗ってくれなかった。
ぼくがしつこくせがむと、気が向いた時だけ乗ってくれた。
だからたまのチャンスにテンションが上がった。
窓に張り付いて食い入るように、迫ってくる景色を見ていたことを覚えている。

しかし最後尾車両に乗りたいと思ったことはなかった。
なぜ先頭車両がよくて最後尾はダメなのか。
それは運転手の目線に同化したいから。
自動車に乗る時も助手席に乗りたくて仕方がなかった。
バスだってそうだった。

遠くに小さく見える景色が、すごいスピードで目前に迫ってくる。
子供心をわくわくさせるには十分なスペクタクルだ。
ただ大人になって思うことは、最後尾車両から見る去り行く景色を見るのも味がある。


祝日の朝、今日は通勤電車から解放されて、のんびりエッセイで。
通勤電車でふと思うこと、、、。


▼「通勤電車の詩」はこんなふうに生まれました▼

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