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お正月のちょっとしたご褒美

もう何十回目の正月を迎えるのだろうか。

ずいぶんと回数も増えてしまった。

毎年思うことだが、正月の準備が慌ただしくて、会社を休んだ気がしない。

そんなにやらなければいけないものなのかと、内心思ってはいるが、お目付役のお袋がうるさいし、それにその年によからぬことが起きるような気がして、ほぼ毎年惰性的にやっている。

慌ただしくて迎えた正月の朝、家族でおせち料理を食べることにしている。

その時だけ、朝からビールを飲ませてもらえる。
このビールが何故かうまい。

朝に飲むからなのか、正月気分のせいなのか、おせち料理に合うからなのか、理由はよくわからないが、いつも飲んでいるビールと同じものとは思えないくらい美味い。

ひょっとしたら、慌ただしくてお正月の準備を済ませることができたご褒美だと、ぼくの心が無意識に思っているのかもしれない。

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昭真(shoshin)
「通勤電車の詩」を読んでいただきありがとうございます。 サラリーマンの作家活動を応援していただけたらうれしいです。夢に一歩でも近づけるように頑張りたいです。よろしくお願いします。