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「税務署のための決算書」

税理士の渋谷です。

「税務署のための決算書」というワードを事業者の方から聞くことがあります。

はじめてこのワードを聞いたとき、正直なところ一瞬何を言ってるのか良く分からなかった覚えです。

要は一般的に「税務会計」と呼ばれる分野のことを指しているのですが、「うーん、まあ言われてみれば確かに申告を意識して作るわけだから『税務署のための』とも言えるな…」という感じです。

これは私が税理士業界の人間だからそう感じたのであって、業界外の方々から見れば「税務署のための決算書」以外の何物でもないのかな、と理解もできます。

ただ何度かnoteでも言ってますが、税金というものは一種の「危険物」です。
ですので税務会計というのは税務署のためというより「自身が不利益を被ることを避けるためのもの」だと考えています。

事業における防御の観点から大切な分野ということです。

減点法の仕事なのでなかなかその必要性をお伝えするのが難しいな〜と日々感じます。


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