【ねこのおはなし】(前編)はるくんの退院の詳細についてのお話し
お宅の猫様寝てますか?
朱祥です。
先日、次男猫のハルくんが緊急入院しました。という記事をUPしました。
今日は退院時のお話しと体調のご報告をさせて頂きます。
入院した次の日、私は仕事中にこっそり動物病院に電話をかけた。
「あの・・陽大(はると)の母でございます。この度はお世話になっております。もしご迷惑でなければ本日面会ということは出来ますでしょうか・・・」
入院してたった1日しかたっていない。
寝ておきたらハル君がいない。
それだけで私が気落ちする理由は十分すぎるほどなのだ。
里心がつくかもしれない。帰りたいと鳴くかもしれない。
でも、チラっと遠くからでもいいから一目会いたい。
言葉をかけなくてもなんでもいいから。顔だけでも見たい。
ずっと朝からぐるぐるの私。
実際、職場の人には「お見舞いに行ったら里心ついちゃうんじゃないの?」と言われた。
でも、それでも、面会できるか聞くだけ・・・聞くだけなら!
すがる想いで病院に電話をした。
「あ、ハルト君のお母さん。今日、お家に帰れますので夜にお迎えお願いします」
今度は逆に不安になった。
1日しか入院していないのに、もう退院?
これは・・何かあったのでは?
入院したと言えば泣き、
退院できると言えば不安になり、
母の心は本当に複雑怪奇。
自分の感情に向き合うのが精いっぱいで、退院と聞いても何か喜ばしいことではないような気がしてならなかった。
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病院から指定された時間にお迎えにいくと待合室には誰もいない。
私をみつけた看護師さんが
「あ、お母さん、どうぞどうぞ」と手招きしてくれる。
とまどいながらも病院の内部にいくと、先生が待っていてくれた。
ケージの中には細い手首に点滴をつけられて、首にはいつもの水色のエリザベスカラーをつけているハル君がいた。
「僕はカベです」といわんばかりに壁際に身体をつけて微動だにしていない。
「お母さん、ハル君ね、ずーっとこの調子だから。
とにかくね、人がいる時間はこんな感じ。一切、な~んにも動こうとしないし、鳴きもしないし、飲まないし食べないし」
すみません、すみません、と、先生に謝る私。
ハル君の名前を呼んでみると、ゆっくり私の方を見て「にゃぁ」と鳴いた。
「おお、返事してんじゃん」
豪快に笑う先生。
「それでね、お母さん。ハル君ね、人がいる時は壁みたいになってるでしょ?ずーっと動かないの。とにかくね、人がいたらダメね。
でも、夜中、誰もいなくなったら暴れたんだわ。
朝、出勤してきて見てみたら、ケージはぐっちゃぐちゃ、点滴ははずれてる。爪は折れてる、オシッコまみれ、血まみれでねぇ・・・。
帰ったら見てみてよ。爪から出血した跡あるから。
やっぱりこの子は入院難しいね。こういう子は病院に置いておく方がかわいそうだよね」
1日で退院できたのは、入院に耐えられる性格ではなかった。ということだった。
とにかく、ひたすらに謝る私。
「どうしてオレをこんな所に置いていった」と、明らかに怒っているハル君。
怒ったって仕方ないでしょうよ・・・。
「それでさ、不安分離症とかお母さん言ってたじゃん?この子、入院無理かもねって思ったからさ、今のうちに出来るだけのことしちゃおかなって思って。事後報告で悪いけど、造影剤の検査しておいたから。」
造影剤?
ガンとかの検査でやるやつかぁ・・・。
え?それっていくらすんの?
率直な感想。
ハル君の容体も気になるけど、お金も気になる。
事後報告ってちょっとドキドキするよね。
先生が造影剤を投与して写したレントゲンを何枚も見せてくれて説明してくれた。
造影剤を使った理由として
*口から直腸までの流れがどうなっているのか見たかった。
*バリウムより粘度が薄くサラサラした液体の為、胃に負担がない。
*とにかく入院している間に出来る検査を全部やりたかった。
というのがあったようだ。
午前9時に造影剤投与開始。
10時、レントゲン撮影。
12時レントゲン撮影。
16時レントゲン撮影。
造影剤がどのように流れていくのか時間を追ってみていった結果、
口から直腸まで流れていくことがわかった。
腸の働きには何の問題も無い。
じゃあ、何が問題なのか。
胃の運動が遅くなる理由として、胃から腸に向かう所に何か詰まっているものがあるかもしれない。だけど、その物体らしきものは映っていない。
それを白黒ハッキリさせたいのであれば、「全身麻酔で胃カメラ」しかない。ということだった。
ただし、もちろん「胃の中に炎症も腫瘍もなかった」ということもあるワケで、今、ここで急ぎで胃カメラをしなくてもいいのではないか?という先生の判断だった。
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全身麻酔を回避できただけ有難い。
胃カメラをするのには転院しなければならない。
新しい病院の先生との信頼関係も時間がかかる。
レントゲンを診ながら先生は沢山説明してくれた。
私はついていこうと必死。
ああ、なんでメモ帳を持ってこなかったんだろう。
もういいや、手の甲に書いちゃえ。
頭の整理をつけながら先生の診断結果を頭に叩き込み、手の甲にメモを取っていたら先生が冷静に
「それでね。お母さん」
「この子、肝臓の大きさが普通の猫の半分しかないから」
え?
肝臓が?普通の猫の半分しかないってどういうこと?
レントゲンを診て、先生が淡々と話してくれる。
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「う・・生まれつきってことですか?」
「そうね、そうなるね」
呆然とした。
肝臓が半分しかないって。
気をつけろってどうやって?
何をどうしたらいいの?
だって。
だって、気をつけたって肝臓は大きくならないよね。
「食事ね、食べさせないと絶対ダメだけど、こういう子の場合、食べさせすぎもダメね。肝臓の病気になりやすいからさ。深く考えなくてもいいけど、頭の隅には置いておいて。今日、退院するでしょ?万が一、吐いた時のことを考えてこのご飯あげておいてね。
吐いても、何パーセントかは胃に残るの。その数%で栄養を取らせたいの。その為の高カロリー食だから。お家でご飯食べたら飲ませなくてもいいよ。」
そう言われて渡されたのは粉ミルクだった。
スキ嫌いが激しいハル君・・・。
飲めるかな・・・怪しい・・・。
でも、がんばるしかない。
「あ、それと、お母さん、明日も来てね。レントゲン撮るから」
はい。と小さくうなずく私。
ひとまず、帰れてよかった。
よかった。
お会計は明日まとめて、というのでそのまま病院をあとにした。
さ。
ハルくん、お家に帰ろうね。
お兄ちゃんも待ってるよ
これからがんばろう。
まずは帰ってからミルクだね。
バックの中のフリースに顔を埋めて何も動かないハル君に話しかけた。
なんにも答えないハル君。
それでもいいよ。
ずっしり重いバックを抱えるのが嬉しい私。
今日は一緒に寝ようね。
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