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【4月1日】南部鉄器とあこがれの白湯
私は以前、血液検査で「貧血」にひっかかったことがある。
やたらゆっくり話すオジイの医者から薬を渡され服用して数時間後、
なんの躊躇もなく吐いてしまった。
これは薬が合わないということだろうか。
困ってまたオジイの医者に相談すると、薬を変えてもらえた。
また吐いてしまった。
再度、オジイの医者の所に行くと、
「うちにある薬は3種類しかないの。あんた、2種類合わなかったようだから、あと1種類試してダメだったら薬を用意してあげられなくなるよ。
もう、食生活でなんとかしなさい」
えー・・
食生活・・・。
鉄分が多い食材を探すハメになってしまった。
探せば探すほど、レバーを筆頭に食べられない物のオンパレード。
そうだ。
鉄瓶で作る白湯を飲んだらいいのでは?
私はひらめいた、と言わんばかりに嬉しくなった。
そして、「鉄瓶で作る白湯」というものに何故か憧れていた時期があったことも思い出した。
いいんじゃない?いいんじゃない?
なんだか「丁寧な暮らし」をしているみたいじゃない?
白湯の定義
熱を加えた水の総称を「お湯」、
そのなかでも沸騰させ、不純物を取り除いたものを「白湯」
やかんに水を入れ、沸騰するまで強火で沸かす。
沸騰したら、やかんの蓋を取ります。
この時、大きな泡がこぽこぽ出るくらいの火力にして、3分~10分その状態で火にかけておきます。
時間になったら火を止め、50度くらいまで自然に冷まします。
熱いからといって水を入れて冷ますのはNG
なるほど。
これを鉄瓶でやったら健康になれる気がする。
いや、なるね。
そして、わいさんがプレゼントしてくれたのが、この鉄瓶。
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どっしりと重い。
でも、容量は小さく1Lも入らない。
手頃なサイズ感がお気に入り。
こちらに鉄瓶の使い始めにすることが詳しく書かれていたので早速実践。
ネットでは「鉄瓶で作った白湯はまろやか」と書いてあることが多かった。
ウキウキしながら白湯を作って1口飲んでみた。
「まろやか」を味わうべく、口の中で白湯を転がしてみたり
飲み込む時も自分史上一番ゆっくり時間をかけて飲み込んだ。
…。
まろやか?
全然わからなかった自分が辛い。
なぜ違いがわかると思っていたのかも謎だ。
・・・
ふぅ。
まぁ、いいのだ。
貧血さえ無くなれば。
味など関係ないもん、と
拗ねてみたものの気になって
わざわざ味わうように飲んでみる。
やっぱりわからない。
違いがわかるオンナでありたかったけど、現実は厳しい。
っていうか、誰だよ
「鉄瓶で沸かした白湯はまろやか」って最初に書いたヤツ。
ちょっと肩を落としたが、作り方をキチンと守ったこの白湯は
長時間身体を温めてくれる。ということは実感した。
眠る前ゆっくり飲むと身体が温まり、夜中に目を覚ますということも
少なくなったのは嬉しい。
ゆっくりと白湯が身体にしみこむように鉄分も増えていったらいいと思う。
ただ『まろやか』な味を感じたくて意地になって飲んでいる私がいることも確かだ。
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