山崎隆之八段に見る継続の尊さ♪
おはようございます!
齋藤隆太です!
今回も昨日に続いて棋士をテーマに書いていきます!
前回取り上げた藤井聡太二冠は皆さんもご存知の通り、数々の最年少記録、最短記録を打ち立てていらっしゃいますが、今回取り上げる山﨑隆之八段はその真反対と言える方です♪
先日のB級1組順位戦12回戦の結果をもってA級への昇級が決まったのですが、今回の初昇級までに要した期間はなんと、史上最長の23期!
(ちなみに、来期からB級1組に参加する藤井二冠はまだ5期目です)
苦労人とも言える山﨑八段の足跡を辿りながら、なぜこのような大記録を打ち立てられたのかを見ていきたいと思います♪
そもそも順位戦とは
これまでにも何度か登場している「順位戦」について簡単に説明します。
順位戦とは、名人への挑戦者を決めるためのリーグ戦です。
A級・B級1組・B級2組・C級1組・C級2組の5クラスからなっており、A級の優勝者が名人に挑戦することができます。
(7番勝負を行い、勝利すれば名人の座を勝ち取ることができます)
最初はC級2組からスタートし、上位3名(B級1組のみ2名)が上位のリーグに昇級することができます。なので、名人になるためにはプロになってから最低でも5年を要することになります。
順位戦における所属クラスによって対局料が大きく異なったり、待遇も変わってくるため、棋士にとっては最重要な棋戦の1つと言えます。
山﨑八段のA級昇級はなぜすごいのか
藤井二冠のB級1組昇級と同じくらい各媒体でもニュースになっている山﨑八段の昇級ですが何がすごいのでしょうか。
それは恐らくキャリアの長さと40歳という年齢に起因するのだと思います。
一般的に棋力は歳とともに脳機能の低下に従って下がっていく傾向にあります。その機能低下を経験値等で補うことによって高齢になっても第一線で戦われている羽生善治九段や大山康晴十五世名人などの例もありますが彼らは若いときからA級など第一線で活躍していました。
その点、山崎八段は名人候補とデビュー時から持て囃されながらも、伸び悩みこの歳までA級昇級もタイトル獲得もならずにこのまま終わってしまうという見方が大勢を占めていました。
その中でのA級昇級だからこそ、昔から知るファンは感慨深く喜びもひとしおなのだと言えます。
山崎八段の継続のすごさ
僕が個人的に尊敬し、今回の結果の原因の一つと感じているのが、山﨑八段がどんな状況でも継続的に一貫したパフォーマンスを発揮されている点です!
それはA級目前のトップ棋士が巣食うB級1組に13期連続で在籍したという事実にあらわれています。
状況環境に左右されず、目の前の成果に一喜一憂せず、目標達成のためにやるべきことをやり続けてこられたからこその今回の結果なのだと思います。
この継続する力は、将棋の世界に限らず、成果をつくるためにはとても大事なことだと感じています。
求めている成果を決めて、そのために正しく努力し続ければ必ず手に入れることができるということが一つの僕の信条ですが、やはり「続ける」ことができるかが結果を分けるのだと思います。
最後に
継続することの価値も難しさも知っているからこそ、多くの将棋ファンがこの昇級に心を動かされたのだと思います。
僕自身も改めて、ブレずに努力を継続することを決めて日々歩んでいきます!
それではまた!
齋藤隆太