ステージをひかえた日々その3♪クレオパトラの夢⑵〜追記あり
ぼやけてしまっている見出し画像ですが(ごめんなさい!)、
この小節は、『クレオパトラの夢』の右手の1小節です。
このパターン、この曲ではよく登場します。頻繁に現れます。
想像するに、バド・パウエルの右手の形に、音の並びがフィットしていたのかな。
このような指使いにすると、実感多々です。
パウエルは、すごい速弾きの人だったようで、『クレオパトラの夢』も、すごく速いです。そこが魅力だったのでしょうけれども。
「速い」となると16分音符か32分音符?って思うのですが、『クレオパトラの夢』は8分音符がほとんど。そのかわりメトロノーム「♩=220」なんていう楽譜も見かけましたね!
それだけ速いと1小節1カウントか2カウントでカウントしたいところですが、この曲は4/4拍子、1小節4カウントです。たしかに4つのカウントを意識していないと、ドラムがシャカシャカと刻むあの緊迫感ある心地よさは醸し出せないかもしれません。
もっとも、パウエルさんご本人は、きっと即興でお弾きだったでしょうから、カウントもアドリブも、感覚のなかにあったのでしょうね〜
速く弾くためには、手指の動きを、できるだけ、鍵盤に無理なくフィットさせていくことがポイントです。練習って、ある意味、このフィットの道を果てしなく探し求めることでもあるのです。
ここからは、追記です。
曲に指をフィットさせるべく懸命に練習していましたが、なぜだか右手薬指にピシッピシっと痛みが走り始めました。。。
どうも、テーマを弾くとピシピシと感ずるようです。ちょうど、上記、貼り付けた楽譜のフレーズを弾くとなぜか。そうむずかしい指の弾き回りではないのですが!
とりいそぎ、湿布を小さくカットして貼ってみます。
こんな感じ。
さて、どうしようか。。。
この『クレオパトラの夢』を楽しみにしていただいているお客様もいらっしゃるので、もう少し頑張るか、いや、頑張っているあいだに痛みが強くなりほかの演奏曲に差し障りがでる可能性もある。。ここは思案どころです。ですが、ある時点で決断しないといけません。
湿布を貼っても痛みが続くので、ここは思い切ることにしました。簡易な楽譜で弾くことも考えたのですが、バド・パウエルのあのノリとはやはり距離を感じてしまいます。ステージでみなさまにお届けするのであれば、自分自身が心躍るアレンジでお届けしたい。
ということで、『クレオパトラの夢』は、またいつしかの機会にお届けしよう、と決めるに至りました。お客様には、正直に事情をお伝えします。
さて、あらたな曲の準備に入ります。長らく弾き続けている曲から選んだ曲は、『枯葉』です。この曲は、ジャズのスタンダードとして有名ですが、もともとはシャンソン曲として生まれました。
ところで、『クレオパトラの夢』と異なり、『枯葉』は著作権が活きている曲です。本番数日前でしたが、申請しておきました!
コンサートのラストにお届けした『枯葉〜Autumn Leaves』、紅葉風景とともにお楽しみいただければ嬉しいです♫
最後までお目通しいただき、ありがとうございます。あなたのピアノタイムを彩るひとつに、お役立ていただければ嬉しいです♪