狩野探幽の『余白』と音楽の『間(ま)』 - 美術からのヒント
自身のアメブロ「Welcome to 大人のピアノプラクティス♪」に、2014年1月21日、公開した記事です。読み返してみて、今も同感することをピックアップしてみます。
なお、タイトル画像と、下記でご紹介している美術展および狩野探幽さんとその作品とは、まったく関係ありません。
狩野探幽の『余白』、音楽の『間』
昨年師走に、出光美術館で開催されていた
「江戸の狩野派ー優美への革新」を観ました。
一番印象的だったことは、
狩野探幽という画家が『余白』というものに重きを置いていたということです。
『余白』を大胆にとることで、描きたいものがより鮮明に浮き上がると考案していたようです。
この『余白』。
音楽でいうと『間(ま)』というものではないかなと感じます。
『間(ま)』があるから、その前後の旋律が立体的に浮かび上がってくる。この関係性を、狩野探幽の『余白』への重視から、あらためて納得できました。
さて、音楽の『間(ま)』は、楽譜上では休符で表すことができます。楽譜で『間(ま)』を表すことができる代表格が休符、ということですね。
休符は、音が無くなるいっとき・音が無い時間、を示しています。
休符の弾きかた、いえ、実際は弾いていませんので、正確には「とらえかた」になりますね、この捉えかたについて、その基本は、鍵盤から指を離すことです。
「なぁんだ、そんなのあたりまえ!」って聞こえてきそうですが、意外と、休符のときでもずっと鍵盤に指を置きっぱなし、ってやってしまうことなのです。
あの曲のあの箇所で、置きっぱなしにしていませんか??
休符の箇所で、鍵盤に指を置いたままにしている場合と、指示通り指を離している場合とでは、その前後の音の響きがやはり違います。
気になった方、ぜひ、チェックなさってみてください。
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