また弾きたい、でも、、、弾く時間が無い！

ピアノを弾くひとって、真面目なひとが多いのです。たぶん、「毎日、練習しましょう」という先生の言葉を受けて、幼い頃から、毎日、コツコツ練習していたからだと思います。

ふと「またピアノ弾きたいな」と思ったとき、いくつか湧き上がってくる不安・懸念のひとつが「毎日、練習する時間、ない・・・」です。

たしかに、大人が、30分なり１時間なりのまとまった時間を、日常のせわしいなかで作り出すことは、たやすくありません。
「今日は弾こう！」と思っていても、次から次へとやらなければならないことが生じてしまって、「・・・今日も弾けなかった…」とガックリする。

だったら、5分10分という細切れの時間に弾いてみましょう！
日常のスケジュールのなかに、ポッと空いている時間はありませんか？
「毎日」ではなくてもOKです。まずは１週間に２回ぐらいでいかがでしょうか？

５分で何が弾けるの？

「何が弾けるか」というより、「何の練習に充てようか」で思案してみましょう。
たとえば、

• 指の練習に充てる → もし、あなたが、習い事時代にハノンやツェルニーを弾いていたら、それらを気が向くままに。パラパラっとめくって心動いた曲番を弾いてみる。ゆっくり弾き始めるのがポイント。慣れていけばスピードアップOK。だんだん自在に動いていくご自身の指の感覚を楽しみましょう。

• 以前弾き慣れていた３分前後の小曲を弾いてみる → たとえば、ショパンの『子犬のワルツ』は指慣らしにも最適。ひさびさに弾き始める時はゆっくりの速さで。「指を初めはゆっくり着実に」動かしていくことが、軽やかな指を運んでくれます。「急がば回れ」ですね。

• 弾き始めてみた新しい曲を、数小節単位で弾き進めてみる → たとえば、「今日の５分は、冒頭のこの小節まで」とプランニングして弾いてみる。「５分でこのぐらい弾けるんだ！」と実感できれば、次の練習計画を立てやすくなります。大人のみなさんは、”企画→実施”、お得意です！

こうして５分練習をご自身のペースで積み重ねていくと、
・『１週間に２回ほどの５分』→『１日おきの５分』へ
・いつのまにか、５分→15分へ
・いつしか気づくと毎日弾いている
・「平日は１日おきに10分、週末は１時間」
などなど、ご自身ならばでのピアノタイムスケジュールが形作られているかもしれません。

ピアノスタジオで練習するひとたちにとっても、タイムスケジュールはかなめになりますね！
たとえば、予約した最初の１回目は
「今日は、ただただ、弾いてみよう、再開記念日だから」
→ 心地よく弾けたので次の２回目は「気になっていたあの曲を、さぁっと弾こう」
→ ３回目は「その曲の好きなところを、じっくり弾こう」
など、スタジオ通いに応じて練習計画をなんとなく立ててみます。
その日、弾き終わったあとに次の予約も取っていくようにすると、コンスタントにピアノに触れることが出来ますし、曲も弾き進めていくことができますね！

そして、１ヶ月経ったら／ピアノスタジオ利用の場合は４〜５回経ったら、振り返ってみます。さあ、進み具合、いかがですか？
「これだけ弾けるようになった！」「ここまで譜読みが進んだ！」と気づいたら、たくさんご自身を褒めてあげてくださいね！

あなたの幸せなピアノタイム＆ピアノライフを、画面越しに祈っています。
今日もお目通しいただき、ありがとうございます♪