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解剖学だけじゃない。解剖生理学を学ぶ: 『 生殖 』

基本を知るということは
自分の身体の特徴を知ること
自分の強みを知ることができるということです。

そして、体の基本を知るのに
必要な知識は解剖生理学です。
解剖学だけでは足りません。

解剖とは形を知ることこと。
そして生理とは動き・働きを知ること

このnoteでは、生殖を学びます。


男性と女性の生殖器は、
性的な役割と生殖能力に関連して
異なる構造と機能を持っています。

男性と女性の生殖器に
ついてそれぞれの違いを説明します。

男性の生殖器:

睾丸(精巣):
精子と男性ホルモンである
テストステロンの生産を担当します。

睾丸は陰嚢(陰嚢)に位置し、
体温よりも低い環境で機能することが重要です。

陰茎(ペニス):
尿道と共に精子を排出する
射精器官であり、性行為に使用されます。

勃起時には血液が陰茎に流れ込み、
勃起を引き起こします。

前立腺:
精液の一部を構成する
前立腺液を分泌します。

この液体は精子の運動性を助け、
女性の膣内での生存率を高めます。

精管(精子導管):
睾丸から精子を輸送し、
精嚢と合流して精液を形成します。

尿道:
尿と精子の両方を
体外に排出するための管です。

女性の生殖器:

卵巣:
卵子と女性ホルモンである
エストロゲンとプロゲステロンの生産を担当します。
毎月、卵巣は卵胞から成熟した卵子を放出します。

子宮:
受精卵の受け入れと
胎児の発育を支援します。
妊娠しない場合は、
子宮内膜が排出され、月経として体外に出ます。
月経については後述します。

卵管(卵管):
卵子が卵巣から子宮へと
移動する経路を提供し、
受精が行われる場所でもあります。

:
陰部から外部に開口し、
性行為時には陰茎や他の性器を受け入れます。

外陰部:
陰唇、陰核、尿道口、膣口など
から構成され、保護と性的快感を提供します。

男性と女性の生殖器は、
それぞれの生物学的な役割に
適応して異なる構造を持っています。

これらの器官は、
生殖と性的な快楽を
促進するためにあります。

■月経

思春期を過ぎた女性は、
性周期を示します。

月経が終了する頃に、
下垂体前葉から卵胞刺激ホルモンの分泌が多くなり、
卵巣のなかの一つの卵胞が成熟し始めます。

すると卵胞からエストロゲンが分泌され、
子宮内膜の増殖を促し、厚くします。

この時期を卵胞期と言います。
エストロゲンの分泌量がさらに高まると
黄体刺激ホルモンの分泌も飛躍的に高まり、
これを引き金に卵胞が破れて、卵子が排卵されます。

これは性周期が
28周期の人で14日目に起こります。

排卵された後の卵胞は、
黄体刺激ホルモンの働きにより黄体に変化し、
今度はプロゲステロンというホルモンを分泌します。

この時期を黄体期と言います。
プロゲステロンの役割は、
子宮内膜を湿潤化し、妊娠着床の準備をすることです。

また基礎代謝が亢進するので、
体温が高まります。

しかし、排卵された卵子が
受精しなかった時には、
黄体は14日で寿命が尽き、白体となります。

こうしてプロゲステロンの分泌がなくなると、
子宮内膜が脱落排出されます。
これが月経です。

性ホルモンが女性と
男性にそれぞれ重要な役割を果たすことは
明らかですが、視床下部が関わっていることが注目すべきところです。

精神的ストレスや
心理的ダメージが生殖能力に
大きな影響を及ぼすのはこのためです。

■妊娠とは

卵子が精子とうまく巡り会えた場合、
受精卵は子宮内で子宮内膜に着床し、
その部分に胎盤を作り始めます。

できたての胎盤からは
黄体刺激ホルモンと似たような作用を
持つホルモンを分泌し、そのホルモンを受けて
黄体はプロゲステロンを分泌し続け妊娠が維持されます。

妊娠中期以降は、
胎盤からエストロゲンも
プロゲステロンも大量に分泌され、黄体は必要なくなります。

プロゲステロンの作用は
妊娠維持であり、逆を言えば、
新たな妊娠を阻害するということです。

妊娠中に新たに妊娠しないのは
プロゲステロンが排卵を抑制するからです。

ピルにはプロゲステロンが
含まれており、排卵を抑制します。

妊娠と胎児の成長過程

妊娠と胎児の成長は
非常に複雑で驚くべきプロセスがあります。

一般的な妊娠の過程と
胎児の成長を段階別に説明します。

受精:
受精は、通常、
女性の卵子と男性の精子が
融合することによって起こります。
これにより、受精卵が形成されます。

着床:
受精卵は、
卵管を通って子宮に向かい、
子宮内膜に着床します。

ここで、受精卵が
子宮内膜に固定され、
胎盤と羊水が形成されます。

胚期:
受精から8週間までの期間が胚期です。
この期間中、受精卵は胚盤胞、胚芽、
胚胎という段階を経て、主要な器官や組織が形成されます。

最初の心臓の鼓動が聞かれ、
胎児の初期の発育が始まります。

胎児期:
胚期の終了から
出産までの期間が胎児期です。

この期間中、胎児は急速に成長し、
臓器や組織の発達が進みます。

器官の成熟:
主要な器官や組織が発達し、
機能を開始します。
例えば、心臓が拍動し始め、脳が活動を開始します。

体の形成:
胎児の体が形成され、
体の比率が調整されます。
筋肉や骨が発達し、胎児の動きが感じられるようになります。

感覚器官の発達:
胎児の感覚器官、
例えば目や耳、鼻、口の発達が進み、
外部の刺激に反応し始めます。

体重とサイズの増加:
妊娠の後期には、胎児の体重とサイズが急速に増加します。

妊娠の各期間:

妊娠は40週間の期間で
9か月と数週間続きます。

妊娠は3つの期間に分かれます。

第1期は妊娠初期であり、
胚期の終わりから12週間までです。

この期間中に受精が起こり、
受精卵が着床し、胚が形成されます。
多くの場合、妊娠初期の症状や不快感が現れる時期です。

第2期は13週から28週までで、
胎児期の初期です。

この期間中に胎児の器官や組織の形成が進み、
胎児の動きが感じられるようになります。

第3期は29週から出産までで、
胎児が最も急速に成長する時期です。

この期間は
胎児の急速な成長と
体重の増加が見られ、
出産に向けて準備が進行します。

これらの過程を経て、
通常は妊娠40週間後に胎児は出産されます。

妊娠中の健康と正常な成長は、
適切な栄養、運動、医療ケアなどの要因に大きく依存します。

安定期に入れば、施術やピラティスなどで
体調を整えて出産を迎えましょう。

適切な筋力、柔軟性、骨盤の位置
など全てが安全に関わってきます。

本日のnoteは生殖でした。

0ホメオスタシス
1呼吸
2循環
3消化
4筋肉・骨
5皮膚
6感覚・神経
7脳・脊髄
8ホルモン(内分泌)
9自律神経
10小便・大便(泌尿器)
11生殖
12免疫

次回は、免疫系を学びます。

今日はここまで

もう逃げない。ここで学ぶ!

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