収録短歌の選びかた
2023.01.24
特典エッセイ
新刊『いまから猫のはなしをします』のCat's Meow Booksでの予約が始まった。
きょうは、Cat's Meow Books限定で書き下ろすエッセイのペーパーを作成していた。まだ未完成だけど。
まあ、上手とは言えないまでも、こういうのを自分で作成できるのは、前職のおかげだし、動きやすくてありがたいな、と思う。あと、こういう作業が割と好きだ。
3月にはCat's Meow Booksで刊行記念展示(?)を行います。
そういえば、サイン本とかは作らなくていいのかしら。
病院へ
外の猫「チャッチャ」がなんだかもんやりしていて、だるそうで食欲もあまりない感じだったので、夕方病院へ。不調な感じだけれど、原因があまり明確にわからなくて「急に冷え込んだせいかも」と思っていた。チャッチャは外猫の中では最古参で、おそらく12〜15歳くらい。
検温、体重測定、点滴、注射2本、採血、レントゲン。
チャッチャは、怖かったのか、少し興奮して口を開けて「ハアハア」していたけれど、すごく抵抗する、ということもなく割とおとなしく処置されてくれた。
血液検査の結果を待たないとなんとも言えないけれど、おそらく不調の原因は「胸骨の骨折」ということだった。
どこかから落っこちたか、何かで強い衝撃を受けたらしく、胸のあたりの骨が折れているようだった。それは、しんどかったね……。
しかも骨折は基本的には「安静にしている」以外あまりできることがないらしい。
それでも点滴がよかったのか、帰ってきたらすぐにご飯の催促をするので、あげてみたらぺろりと平らげた。
ご飯を食べてくれると安心する。
今晩からもっと冷えるらしいので、サンルームのホットカーペットと電気毛布で、なんとか暖を取って、安静にしておいてほしい。僕もできる限り、気をつけて見ておくことにする。
自選
自選って、要するに「ネタバレどころか、もう見飽きている自作を選ぶ」ってことだから、その時点で初見の読者とは基準が変わってしまっていると思うんだよね。
短歌は「持ち運べること」が利点だと思うけれど、記憶しやすい、ということは、つまり「自作を他人の目で見づらい」ということでもあるような気がする。ときどき自分の昔のツイートに全く記憶にない短歌を見つけて「おお、覚えてないけどいい短歌じゃん!」って思うこと、あるもん。
新刊『いまから猫のはなしをします』は、「商業出版としては第一歌集」という位置づけなので、なんというか、新旧織り交ぜた自己紹介みたいな短歌集になっていると思う。
大雑把に自分で選んだあとで、編集部に取捨選択をお願いした、という「半自選」みたいな感じ。
自分で選んだ段階で、通して確認したら、とても「看取り」や「死」、「別れ」にまつわる作品が多かったんだよね。そういうときは心が動くし、体重が乗る作品も多い気がするけれど、なかなか何かに収録する機会がないから、という理由もある。『三十一筆箋』とかに悲しい短歌が収録されてたら、悲しいでしょう?
……で、編集部に「僕が選ぶとこんな感じになりますが、やや『死』の匂いが濃い気がします。その辺りを踏まえて、既刊本に掲載されている短歌などと差し替えていただければ」とお願いして、最終的な収録短歌が決まった、という感じ。
売れないと第一歌集=最後の歌集になりかねないんだよな……。自己紹介だけして去っていく旅人のように。売れて……。
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