平和が増える
2022.06.11
ぼくぼく再会
きょうは我が家で一時預かりして、譲渡した猫「ぼくぼく」に妻とともに会いに行った。
ぼくぼくは、まったく逃げることも隠れることもなく、至って無邪気に猫じゃらしでいつまでも遊んでくれた。
里親さんが「ぼくぼくが家に来てから、より一層真剣に自分の健康に気を配るようになりました。先に死ねないから」とおっしゃっていて、ちょっとぐっと来た。
猫を飼うの初めての方だし、ぼくぼくを迎えて生活が一変したと思うけれど、すごくポジティブに捉えてくれていて、本当に《少なくとも世界に一人と一匹分平和が増える 猫と暮せば》だな、と思った。
また、お邪魔したい。
その後、ブーランジェリースドウでパンを買い、近くの公園で昼ごはんとして食べて、松陰神社にお参りをした。あの辺り、初めて行ったけれど、落ち着いた町並みで、楽しかった。知らない街を歩くのはおもしろい。
原画展在廊
そして、午後からはキャッツミャウブックスで行われている「仁尾智短歌集『三十一筆箋 -猫猫- 』発売記念 小泉さよイラスト原画展」に在廊。「におみくじ」も販売させていただいた。
『三十一筆箋 -猫猫- 』の原画、初めて見たんだけど、とてもよかった。やっぱり原画と印刷物は全然別物なのだな……と思った。そして、順調に行き先が決まっていって、それもよかった。
きょう、在廊中に歌人ではないかたが、僕が歌人であることを踏まえて「短歌と言えば、木下龍也さんの『あなたのための短歌集』、読んだんですが、すばらしかったです」とおっしゃっていて、「短歌ブームって本当なのかも」と思った。
……ということがあって、さっきタイムラインに流れてきたツイートで、こんなのが。木下さん、すごいな……。
親しくしていただいている短歌の友人に、「最近の仁尾さんの短歌は似通っている」という指摘を受けた。
短歌作るときとかできたあととか、過去作と照らし合わせたりすることもあまりなくて、むしろ「今、ここにあるこの感じを、どう乗せるか」に全力を出しているせいで、たぶん似通っちゃうんだろうな。ちょっと意識していこうと思った。
におみくじ
きょうはCATS、LIFE合わせて7首売れました。
このかたのツイートとか、におみくじがなければおそらく一生出会わなかったであろう短歌に出会ってくれた感じが、とてもうれしい。あと、自分で選んで引いてもらう、という行為によって、感想も少し自分に引き寄せたものになるのも、におみくじのよいところ。
そして、たぶん通算2枚めの当たり券が! 《アンジョンファン……アンジョンファンって誰だっけ? 井の頭線が久我山に着く》という僕史上最もぼんやりとした短歌を引いてしまった方に当たり券が入っていて、本当によかった。(僕はどこに当たり券が入っているか、まったく把握していません)
LIFEの短歌は、ちょっと暗めなのが多くてすみません……。