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第六回 『大人相談会』 / 「聴くちから」「自分のご機嫌の取り方」

早いもので「大人相談会」を始めて半年が経ちました。

毎回、4〜5人の少人数で意見を交換しあい、それぞれ自分の生活スタイルや性格に合った答えを持ち帰って日常に役立てる。マウントなし、言いたいことをどんどん発言して日頃のストレスを解消しよう!というコンセプトに賛同してくれたメンバーはじわじわと増え続け、現在18名のメンバーさんが参加してくださっています。本当にありがとうございます。

さて、今回のテーマは二つ。新しいメンバーさん2名が加わり今回は賑やかです。まずは「聴くちから」について話を進めました。


人とのコミュニケーションにおいて、この「聴く」というのはとても重要な要素だと思うのですが、一概に「話し手の発言は途中で遮らず、まずは最後までしっかり聴くこと」は必ずしも正解とは言えない。という、何とも複雑かつあたり前っちゃぁ当たり前な真理を目の当たりにしました。これこそが対話の中で発見していく生の声の醍醐味であり、決して教則本やセミナーなどでは得られない答えなのだと実感して一人ニヤニヤしていました。

職場での「聴く」、友達間での「聴く」、家族間での「聴く」、オフィシャルとプライベート間での「聴く」の違い、またそこからさらに細分化された「聴く」の種類は本当に千差万別で、相手だけではなく人数やシチュエーションによっても「聴く」は多種多様に分かれることがわかりました。これは文字に起こすととんでもなくキリがないチョモランマ登頂レベルの仕事になるのでやめておきます。(やめるんかい!) そう、そこはやはりその場にいてこそ味わえる対話のライブ感があってのことなのでね。メンバーのそれぞれの立場から味わった過去の失敗や困惑や戸惑いなどの経験談は、思った以上に人とのコミュニケーションを円滑にする上での「ヒント」となり、気づきや学びを多くいただきました。


意外にも「自分は人の話を聴けている」と思っていてもそうじゃなかったということがあります。相手の話しを誘導するような聴き方(訊きかた)をしている(それが必要な時もあります。例えばインタビューなど)、または聴いている最中に頭の中では自分の言いたいことを編集していたり、結論を導き出しながら聴いていたり。しかもそれは相手には求められていない答えだったり、そもそもそれに気づいていなかったり。それは双方向のコミュニケーションではなく、不本意にも後でお互いにモヤモヤした感情を残すことであったりします。

人間は「自分のことを話したい。または聴いてほしい」が根底にあるように、自己表現は承認欲求に繋がると言えるし、「ねぇ、聴いてくれる?」と言われて聴いているつもりでも完全に受け手(聴き手)になれていないことは珍しくないのだと思います。これは私の個人的意見ですけれど。


面白かったのはzoomの画面越しにみなさんの「聴く」様子を伺っていると、自然とその人の「人との関わり方」や「生きる姿勢」や「人生哲学」が伝わってくるんです。これは声だけのspacesとは違う、もう一歩深いところのコミュニケーションが実感できる醍醐味です。顔を見て話すってやはりいいなと感じます。


聴く」には技術が必要です。長い人生において、生活スタイルが変化していく途中で、場面ごとに、相手ごとに臨機応変に変えていく必要がある。最初に述べた「一概に最後まで聴けばいいってもんじゃない」時もあります。それはある意味「自分を心身共に健やかに保つための知恵」であるとも言えます。

真面目な性分の人は特に「最後まで聴くことに真摯でいなければ」という姿勢でいることによって多大なストレスを被ることもあります。「聞き流す技術」も必要だということ。それによって円滑に流れる関係性というのも確かにあるのです。これは経験している人にしか腑に落ちないかもしれませんが。

そうこうしているうちに「聴くことの多様性」が見えてきました。そしてその先にはいかに自分のメンタルを保つことが大切か、という話に行きつきます。対話によるコミュニケーションは楽しいことばかりではありません。相手の言葉によって傷ついたり気を悪くすることばかりではなく、もっと悪くすると過去の記憶がいつまでも自分の中に残って後悔に苛まれることもある。あんなこと言わなきゃよかった何でもっとちゃんと聴いてあげられなかったのかあの人の言葉が刺さって今でもトラウマになっている。など、日常の中にはたくさんの「負の種」が撒かれているのです。さて、それらをどうするか。そんな時、「自分のご機嫌のとり方」を持っている人は強いです。好きなこと、気持ちが上がること、気分転換できることをたくさん揃えておくとメンタルの浮き沈みをなるべく平坦にできる。アップダウンの曲線は激しくない方がいい。大人としてたおやかにしなやかに生きるために。そう、ここは「大人相談会」、大人の集まる場所です。大人は若い時にあったような情熱や勢いやエネルギーがありません。それは致し方ないこと。誰にもいつかは訪れる境地です。ならば今をいかに機嫌よく過ごすか。それはある意味死活問題でもあるんです。そんな切羽詰まった感情もここでは遠慮なく出していい。だからこそ真のアドバイスや意見が受け取れるのだと思います。

聴くちから」を話し込んでいるうちに時間の経つのを忘れたモデレーターの私に参加者の一人が突っ込んでくれます。早よ次のテーマいけ!あ、そうだったそうだった。そうして「自分のご機嫌のとり方」を話し合っているうちに全ては繋がっているんだなというアハ体験をしました。学び多き「大人相談会」。やっぱり大人っていいな。

次回は何を話そうか。

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参加してくれたメンバーの皆さん、ありがとうございました😊


*「大人相談会」は会員募集中です。詳しくはverdeのTwitterのDMまで。@verde88988252


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