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#和菓子研究

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ドラえもんのようにタイムスリップして和菓子と歴史を紐解いていく連載です。
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#ご当地グルメ

仁川のおすすめ!日本文化とあんこの魅力 #韓国和菓子旅

韓国・仁川(インチョン)に行きました。ソウルに行ったことがある方であれば仁川空港を利用したことがある方も多いのではないでしょうか。仁川は港町として世界のいろんな国の文化が1番に入ってきた街。日本でいうと横浜的な街です。明治時代には日本人もたくさん住んでおり、日本家屋や日本式の建物が多数残っており、「仁川旧日本人街」として保存されています。 もともとこの街に日本の文化が根付いていることな興味があって行ってみたいということで行ってきました!仁川へ! 日本家屋をリノベーションし

鹿児島名物は韓国からやってきた !?日本のかるかんと韓国のソルギ

前回のカステラの記事にも登場したが、韓国に「ソルギ(설기)」という餅菓子がある。米粉に砂糖を加えて作る蒸しパンのような餅菓子で、子供の100日のお祝いや、初めての誕生日をはじめ、お祭り、お供え、日常的にも食べられる餅菓子である。 餅菓子、と言ったものの、日本と韓国では"餅"の概念が大きく異なる。日本のお餅といえば、もち米を搗いて食べるもちもちのビヨーンと伸びるお餅であるが、韓国のお餅はトック(떡)といい、米粉で作られるため、伸びないのが特徴である。しかし九州のお菓子は生地が

シュガーロードを巡る旅vol.1 和菓子はここから始まった! “シュガーロード"ってなんだ!?

私が生まれ育った九州には大福やどら焼きといったあんこを使ったいわゆる和菓子文化があまり根付いていません。少し前までは「なんで大福がないの?どら焼きがないの?」と大福やどら焼きの有名店があふれんばかりに立ち並ぶ東京を羨んでいました。 しかし、九州にはどこの地域にもない特別な場所であると、最近になって改めて誇らしく思うようになりました。それは、カステラや丸ぼうろといった南蛮菓子が多く存在すること。そして、南蛮菓子の存在は海外から入ってきたものを一旦受け止める柔軟さ、それらを研究