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番外:統合失調症とわたし
さて、改めて統合失調症についてここでおさらいしたく思います。
統合失調症は、治る病気ではありません。何故なら、脳の病気だからです。脳の病気と言ってもピンとくる方はいらっしゃらないかと思いますが、脳内で情報を伝える神経伝達物質のバランスがくずれることが原因で起こり、その所為で幻聴や幻覚、または気分の落ち込みなどの症状が現れます。
そして、陽性症状の主な症状は幻覚や幻聴で、薬で抑えることが比較的簡単で、陽性症状の方が症状として出る人が多いようです。薬の量も少なくて済みます。
そして、陰性症状は陽性症状よりもずっと厄介で、気分の落ち込み、イライラ、そういった気分的な面での症状が大きく出るのが特徴で、それらはすべて薬で抑え込むしか手立てはありません。それも決して万能ではなく、薬も対処療法で量も増える厄介な症状です。
『統合失調症』という病名も、個人が自分の判断で勝手に決めて名乗っていい病気でもありません。精神科の専門医の元できちんとした精神鑑定というか検査をした上で、医師が判断しそして初めて『統合失調症』という名がつく病気です。私も自分が統合失調症だと判断されるまで随分と時間がかかりました。その間はずっとうつ病だと思ってましたが、あまりにも長引くため医師に相談しところ、検査を勧められたくらいのものです。それくらいデリケートなものなので、自分で名前は勝手につけてはいけないと私は思います。例え話になりますが、胃がんを自分で治したといって信じる人はいませんよね?それと同じ話です。この病気は治らないのですから「自力で治した」この病気にそれは通用しません。この例え話のようなものなのです。
あと、もう一度言いますがこの病気は一生、治ることはありません。毎日薬を飲み続け、自分の命が尽きるまで薬とはおさらばできない所謂、言ってみれば難病です。脳の病気なのですから、治らないのです。私は主治医にそうハッキリと言われました。統合失調症とはそういう病気なのです。未来はどうか分かりませんが、今の現代医学では統合失調症を治すことはできないと、精神科の医師にキッパリと言われています。要は治るという希望を捨てろということですね。
分かっていただけましたでしょうか。陰性でもない、陽性でもない病気は統合失調症とは呼べません。
こういった病気というのは精神病(うつ病など)と症状が被りすぎるため、もしかしたら自分は統合失調症かも!と思われた方は心療内科ではなく精神科を受診し、検査をお勧めします。そこで医師に言われたことが本当のことです。検査とは、それほどに重要な位置を占めているものです。それを受けないで自己診断は危険ですし、他の方の誤解も招きかねません。統合失調症になっても治るんだ!自己判断してもいいんだ!そんな考えが根付いてしまうのは病人であり当人である私はどうしても容認できません。そうでなければ、今頃私は元気で働きつつ、家庭なども持って生活しているでしょう。
統合失調症はそんなに甘い病気じゃありません。日々が闘いの、脳の病気です。それをどうか、分かっていただきたく思います。