散文詩『また、秋が、やってきた』
響く声が、変わってきた
その音色は、とても勢いに満ちていて
ときに圧倒されるほどの、力強さを持つ
僕らのうだった日々は、そんな音楽に包まれていた
滴り落ちる汗
ぬぐう手
少し息が上がる
そんな日常が、移り変わろうとしている
響く音色は、とても美しいハーモニーを奏でて
とてもムードを感じる夜空に、綺麗な月が光り輝く
太陽が見える空は
ほんとうに少しずつ、高くなってきた
一年で一番大好きな、高い、高い空
手を伸ばしても、届かない淡さ
肌に心地良い風の温度を感じながら
またどこか、言葉にしづらいもどかしさと
切なさを感じる
また、秋が、やってきた