いま思えば、商業誌は読者にあぐらをかいていたと思う
実に7年ぶり。
そもそもリモートワークしてるのに
なぜウイルスにかかるのだろうと、いつも思う。
突然悪寒がして「あ、終わったな」と思った数時間後。
あっという間に40度の発熱。
すぐに病院に行きたかったけれどコロナ禍以降にかかりつけの病院は熱のある患者は発熱外来として個別に対応するため、熱が出たその日は予約できず。
「終わった」
翌日検査し、インフルエンザだと知るも
病院に行った次の日から普通にリモート再開。
熱は39度あったけれど、いつもと同じように8時間就労した。
よくも仕事ができるものだな、と。
リモートの良いところと悪いところを改めて知る。
いや、普通は休むんだろうけれど、事情は人それぞれだから。
そんなこんなで、水曜日と木曜日は仕事頑張って
金曜日と土曜日は寝込んで、あっという間の日曜日。
今朝方に熱が下がるまで、ずっと何も考えられなかった。
身体が弱いという自分本来の姿を、久しぶりに思い出す。
そして今日、日曜日は大荒れの天気。
身体も本調子じゃなかったので、外に出て作業をする気にもなれず。
一切なにもしないのも嫌だなと思い、現状だけ記すことに。
とはいえ、誰も読みはしないのだけれど。
そういえば今日、文学フリマ広島が開催されているそうで。
出展される方達が羨ましいのと、文学フリマ東京の抽選結果への不安とが
心の中に渦巻いているけれど、きっと現地は盛況なのだと思う。
年始に5月の申し込みをしたときに見て驚いたけれど
今年の12月に行われる文学フリマ東京は、とうとう会場がビッグサイトに移る。
友人ともその話をチラッとした時に同人界隈(コミックではなく文学)も
右肩上りで賑わい続けているんだなという話になった。
そもそも、商業はどんどん廃れていっていたのは、ずっと版元にいたからその内情を肌で感じていたけれど、僕は当時同人には興味が全くなかったので、そこまで熱が凄いことは理解していなかった。
いま思えば、商業誌は読者にあぐらをかいていたと思う。
それは、出版社にいて、営業をやっていた時の編集者を見て、めちゃくちゃ感じていたことだった。もちろん、ちゃんと熱量を持って仕事をしている人もいたけれど、ネタありき、ファンありきで作っていた編集者もいたから「それって、あなたの努力はどこにあるんですか?」と言いたくなる編集者がいたことを思い出す。
営業を数年やってから編集者になった自分としては、やっぱりちゃんと営業や宣伝・広報を経験してから、先輩編集者を反面教師にするところも持って仕事に打ち込めたのは大きかったな、と。
情熱や想いは、ちゃんと読者に伝わる。
去年、初めて文学フリマに足を運んだときに、思ったことだ。
そりゃ、あぐらをかいている商業誌は、追い抜かれるよ。
話を戻して、ビッグサイトに会場が移るということだけれど
僕の中での不安はひとつ。
「新参者は、そこに参加できる余地があるのか」だ。
規模が大きくなるにつれて、どうしたって選ばれた者しか出展できなくなる。
それが実績を鑑みた上での抽選になってしまうのであれば、新参者は苦しい。
どうなっていくんだろうね。
表現者の居場所。
自分で創っていくしかないのかな。
とにかく、まだ一度も出展したことのない自分にとっては
「本当に出展できるのか?」という疑問から抜け出せていないまま。
それ以上に「参加する上で、作品をひとつでも作れや」というのも事実。
「編集者と著者は違うね」ということを、いま身をもって知る。
これもいい経験。それに、すべては人それぞれ。比べられない。
動いて、挑戦して、前に進んだ者しかわからない世界。
また、やってこう。