
散文詩『また、ここから』
夏の終わり
海に現れた人だかりも
田舎の木にとまっていた昆虫も
夜の暗闇を照らした花火も
あっという間に去っていき、また、移ろう季節
世界はいつも動いている
僕はずっと、動かなかった
僕はずっと、動けなかった
そしてようやく、また、動けるように
また、ここから、移ろう季節と共に
一年で一番高い空が、やってくる
夏の終わり
海に現れた人だかりも
田舎の木にとまっていた昆虫も
夜の暗闇を照らした花火も
あっという間に去っていき、また、移ろう季節
世界はいつも動いている
僕はずっと、動かなかった
僕はずっと、動けなかった
そしてようやく、また、動けるように
また、ここから、移ろう季節と共に
一年で一番高い空が、やってくる