中小企業の採用活動におけるキーパーソンとは?
結論から言うと、中小企業の採用活動におけるキーパーソンとは「経営者自身」です。
経営者自身が本気で採用に取り組み、先頭に立つことが中小企業の採用活動において最も重要です。
┃採用活動は今後、ますます厳しくなる
採用活動は今後、ますます厳しくなります。
それはなぜか?理由は簡単、働く人(労働力人口)が減っていくからです。
2030年には、現在より500万人も減少すると言われています。
そうなれば、今までと同じように採用活動をしていても、そもそも求職者が減っているわけですから採用が難しくなるのは当たり前です。
例えるなら、今までは池にたくさん魚がいたので釣り糸をたらせば魚がつれていたのに魚が減っていくのです。
魚もどの釣り糸・エサに食いつくか選ぶことができるようになります。
当然、良いエサ、おいしそうなエサに集まります。
今までと同じエサで釣れなくなるのは当然です。
お金がある大企業は、エサのグレードを上げて、さらに釣り上げた後も豪華な水槽を用意していることでしょう。
あなたのエサは、あなたの水槽は、魚たちが集まりたくなる理由があるでしょうか。
┃あなたの会社が求職者に選ばれる理由
これまでの採用活動と言えば、求人サイトに求人広告を出して応募してきた求職者を会社が選んでいました。
しかし、これからは違います。
会社は選ぶ立場から選ばれる立場になったのです。
あなたの会社が求職者に選ばれる理由はなんでしょうか。
待遇?給与?知名度?福利厚生?
いずれも大企業に勝てないとしたら何で勝負しますか?
求める人物像とはかけ離れた人を「うちに応募してくれただけで嬉しい」と思い採用しますか?
そのように採用活動を妥協するとミスマッチが起きて労務トラブルの原因になります。
結局、定着せず早期退職、欠員補充、という悪循環をもたらします。
欠員補充で妥協して採用するのは完全に失敗であると自覚する必要があります。
┃採用活動で大企業に勝つために必要なこと
そんな、待遇も給与も知名度も福利厚生も大企業に敵わない中小企業が採用で勝てるかもしれない方法があるとしたらそれは、経営者自身が採用活動を最重要経営課題ととらえ本気で取り組むことです。
面接で直接、求職者に夢を語ることです。
大企業の採用プロセスの中では、人事部や各拠点の支店長などが中心になることが多く、規模が大きくなればなるほど経営者自身が出てくることはなくなります。
数年、会社にいても「社長と会ったことがない」ということも珍しくありません。
(私も新卒で一部上場企業に勤めていた3年間、社長に会ったことはありません。支社長ですら数えるほどです。)
そこに、社長が出てきて夢を語り、一緒に会社のために頑張ってほしいと言われたらどうでしょう。
優秀な人材の心を動かせるかもしれません。
そんな、夢があり、会社を良くしたい、事業を通じて社会を良くしたい、と考えている経営者さん、一緒に採用について考えてみませんか?
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