採用にかかるコストを考える
一人を採用するためにどれだけの採用コストがかかるか。
それをしっかり考えて受け止めることで、採用の大切さや定着させて離職を防ぐことの重要性に気づきます。
┃採用の方法ごとのコスト
ここまで採用コストという言葉を使いましたが意味合いとしては、コストよりも会社の将来への投資の意味合いの方が強いと考えています。
いや、むしろそれしかないです。
「採用はコスト」「雇用はコスト」と考えている人は、もうこの先は読む必要はありません。
一口に採用といってもいろいろな方法があります。
大きく分けて次の3つ
①求人サイト・求人広告
②人材紹介会社からの紹介
③その他(知り合いからの紹介等)
これにプラスしてハローワークの利用がありますが、大きな括りで考えればハローワークも求人広告に入ります。
採用コストとしては次のような費用感が一般的です。
①求人サイト
【正社員などの求人】
1職種/4週間・・・25万円~80万円
【パート・アルバイト】
1職種/1週間・・・5万円~10万円
②人材紹介会社からの紹介
年収の30%前後・・年収500万円なら150万円
※有資格者などはさらに高い
知り合いからの紹介やハローワークはもちろん無料ですね。
┃採用した後のコスト
繰り返しになりますが【採用コスト=会社の将来への投資】です。
採用した直後、当然ながら新入社員はまだ仕事がわかりません。
中途採用や経験者採用であれば、仕事の内容はわかっていたとしても会社独自のルールやその会社のやり方などはオリエンテーションをする必要があるでしょう。
新卒採用や未経験者採用であれば、仕事の中身はもちろんのこと社会人としてのマナーや振る舞いから教える必要があります。
そうすると
・教える側の社員の教えている時間に対する時給
・教わる側の社員の教えてもらっている間の時給
・外部研修などに出すのであればその費用
・新たな社員が入ることによる備品購入や事務コスト
こうしたものがかかってきます。
┃定着できなかった場合の損失
「欠員補充で急いで採用したばっかりに求める人材とは違う人だった」ためにミスマッチが起きてしまった会社、
「求める人材像が曖昧なために応募してくれた人すべてが良い人に見えた」ためにミスマッチが起きてしまった会社、
など、採用の失敗原因は様々ですが仮に一か月で辞めてしまった場合にどれくらいの損失になるか考えたことがありますか?
●求人サイトに支払った費用・・・25万円
●一か月分の給与・・・・・・・・20万円
●一か月分の社会保険料など・・・3万円
●教える側の時給・・・・・・・・10万円
→給与30万円程の人が月の就業時間の3分の1程度を研修に充てた場合
少なく見積もっても一人を採用して早期退職させてしまうと【約60万円】もの損失になるのです。
「じゃあハローワークや無料の媒体を使えばコストを抑えられる?」
そうですね、若干は抑えられるかもしれません。
しかし、「無料だから」と考えて適当な求人と採用を繰り返していたらいつまでもいつまでも欠員補充をし続けることになるでしょう。
それこそ無駄なコストです。
伸びている会社、うまく採用できている会社は、本気で採用に取り組んでいます。
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