求人原稿は「100人閲覧」よりも「1人の応募」
「採用活動の目的はなんですか?」と聞いたら100人中100人が「(求める人材を)採用すること」と答えるでしょう。
しかし、その目的が「求人原稿のPV数を上げる」とか「人気求人として取り上げてもらう」とかに変わってしまうことがあります。
あくまでも、採用活動の目的は採用することであるというこを忘れないようにしましょう。
┃求人原稿を見てほしいのか、応募してほしいのか
「求人原稿の閲覧数を知りたい」
採用支援をしているとよく聞かれることの一つです。求人媒体に広告を掲載したり、無料の求人媒体(例えば「indeed」)に直接入稿したりすると閲覧数を確認することができます。
ここで考えてほしいのが
「求人原稿を見てほしいのか、応募してほしいのか」
ということです。
「100人の閲覧があった」と「1人から応募があった」とでは、どちらの方が目的に近づけるかを考えてみてください。採用活動の目的、言うまでもなく「採用」することです。
ここの目的を見失い「100人も閲覧があった」ということで満足してしまうケースは多いです。
求人広告会社とすれば「100人も閲覧がありましたよ!」「じゃああと1箇月延長しましょう!」と期間延長を進めてくるわけです。
2箇月間、求人広告を掲載して200人の閲覧があったとしても1人も応募がなかったら?その閲覧数は何も意味がない数字ということになります。
┃重要なのは応募をしらもらうこと
採用活動の目的は採用すること、そのためには応募してもらうことが何よりも大切です。
しかし、応募に至るまでにはいくつかの壁があります。
一つ目の壁:求人を見てもらう
求職者との最初の接点、インターネット上であればそれは求人原稿ということになります。
二つ目の壁:詳細をクリックしてもらう
PV(ページビュー)率や詳細閲覧率などとも言います。一つ目の壁は、最近ではいろいろな求人媒体があるので求職者との接点を持つことはそれほど難しいことではなくなってきています。しかし、この二つ目の壁を超えることは容易ではありません。
三つ目の壁:応募ボタンを押す
一般的に求人を見た人が実際に応募する確率は0.5%~1%程度と言われています。二つ目の壁を越えて詳細を閲覧してもらったとしても「応募ボタン」を押すのはさらに高いハードルになります。
四つ目の壁・・・?
応募ボタンを押してもらったのにまだ壁があるの?と感じたかもしれません。これもあるデータによると【応募ボタンを押す→応募を完了する】この間に「やっぱりやめた」と離脱する人が70%程度いることがわかりました。
採用活動の目的を達成(=採用成功)するためには、このような壁を一つ一つ越えていく必要があります。
┃一人あたりの採用コストを考える
最後に一人あたりの採用コストについて考えていきます。採用コストを言い換えると「採用単価」ということもできます。
1人を採用するのにいくらくらいかかったか、という費用のことです。業種や地域、雇用形態などによって様々で「採用コスト」と検索するといろいろなデータを見つけることができます。
平均値として以下の金額がかかると考えてください。あなたの会社が平均値以下の採用コストしか使っていなかった場合、ライバル企業よりも費用面で負けているため相当に厳しいと考えてください。
○中途採用・・・・・・・・約63万円
○新卒採用・・・・・・・・約53万円
○パート、アルバイト・・・約5万円
ハローワークだけで0円で採用したい、という考えではよっぽど労働条件が良いか、採用条件を下げるかしないと採用は難しいでしょう。
採用条件を下げた採用が「採用成功」と言えるかどうかはわかりませんが・・・。
┃まとめ
今回は、採用活動の目的についてお伝えしました。
応募までの四つの壁が超えられない・・・という方がいましたら、その原因を一つずつ考えてみてください。
決して、採用活動の目的を見失わないように・・・。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?