採用一人あたりにかかる費用は46万円!早期退職でさらにコスト増!
採用活動の甲斐あって一人の社員を迎え入れることになったとき、その採用活動にどれくらいのコストがかかっているか考えたことがあるでしょうか。
経営者や人事労務の採用担当者であれば当然、その金額を意識しているはずですが、現場の社員はそれを知らないことの方が多いでしょう。
一人採用するためにどれくらいの費用がかかっているのかを知る(共有する)ことができれば簡単に「あの新入社員は合わないからやめさせてくれ」「もっと新入社員を採用してくれ」ということも言えなくなります。
┃採用一人あたりにかかる費用は46万円
産労総合研究所が公表した2021年度 新規学卒者の採用活動に関する調査の結果によると採用者一人あたりにかかった費用は平均46.0万円だったそうです。
採用費用の内訳は明らかにされていませんが、求人広告の掲載や合同会社説明会への出展、そこに充てられる人件費等がここに含まれると考えられます。
┃採用にかかる費用とは
採用にかかる費用はさまざまですが採用段階では、主に次のような費用が考えられます。
○求人広告
○合同会社説明会への出展
○面接官や採用に関わる人員の人件費
「うちはハローワークにしか求人を掲載していないから採用費用は無料」と考えている人もいるかもしれませんが、人件費まで考えると採用費用がかからないことは無いと言えます。
さらに、早期退職リスクを考えると「ハローワークで採用費用がかからないからとりあえず採用しよう」という考えは、改めた方がいいかもしれません。
┃早期退職でさらにコストは増える
せっかく採用した社員が早期退職してしまうとさらにコストは増大します。
正社員として入社して月給20万円だった場合、
・給与 20万円
・社会保険料 約3万円
・合計の人件費 23万円/月
これくらいの金額かかるとします。
そこに月給25万円くらいの社員が1箇月、自分の業務を止めて教育係になったとしたら「23万円+25万円」、採用費用として約46万円かけた後、採用後にも約48万円かかるようなイメージになります。
この新入社員が仮に1箇月で退職してしまったとしたら約100万円ものお金を捨てたようなものと同じです。
ここまで採用にも採用後にもコストがかかることを考えると「無料でとりあえず採用する」ことがいかに良くないかがわかるのではないでしょうか。
┃まとめ
採用活動のゴールは採用することではなく、採用後にその人が定着して活躍してくれることです。
定着する仕組みを考えることと同じくらい、定着してくれる人材を選んで採用できるかどうかが重要です。
あと、ここまでに「採用費用」「採用コスト」という言葉を使ってきましたが採用は、未来に向けた大切な投資であることも忘れないようにしたいと考えています。
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