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採用面接でなにを聞いたらいいかわからない、という人へ

初めて採用活動をする人(会社)、初めて採用担当になった人、そのような人が初めて面接官として採用面接を行うとき、「なにを聞いたらいいのかわからない」と感じる人は少なくありません。

私もそうでした。今でもそうかもしれません。

採用面接での質問集のような書籍は多数出版されており、書店に行けばいろいろなものがあるので、しっくりきそうなものがあれば何冊かは読んでみてもいいかもしれません。

私の実感としては「何冊読んでもしっくりこない」のが感想です。

┃採用面接で人材を見抜く

採用活動において初めて面接官を採用するときには「どうやって求職者のことを見抜こうか」と気合が入っていることがあります。

いろいろな質問を用意して能力や適性を見抜く、経験豊富な人であればそれもできるかもしれません。

しかし、どんなにしっかりと面接をしても、二次三次と複数人で面接をしても

「当社に合わない」
「思っていたような能力を発揮してくれない」
「問題行動を起こしている」
「辞めさせたい」
「こんなはずじゃなかった」

という相談は後を絶ちません。

┃結局は働いてみないとわからない

「結局は働いてみないとわからない」というのが多くの人の感想ではないでしょうか。

履歴書や職務経歴書から読み取れる経験や資格などは、「具体的にどのような経験・実績があるか」確認しておく必要があるでしょう。

それだって、採用活動の場ではある程度、誇張していることも加味しておく必要があります。

ミスマッチが起きれば会社も社員もお互いにとって不幸です。

ミスマッチによる被害をお互い最小限に抑えるために試用期間や有期契約期間を設けてマッチングを確認することも有効です。

会社側の都合で「いつでも辞めさせられるように」という制度設計をしてしまうと労務トラブルの原因になりますから、専門家の指導の元に制度設計を行うことが大切です。

┃採用面接の考え方を変えてみる

どうせ働いてみないとわからないのであれば、「人材を見抜く」とか「求職者を選ぶ」という面接のやり方、考え方を変えてみてはいかがでしょうか。

○まずは会社を知ってもらう・好きになってもらう
求職者に自己紹介を求める前に会社側も面接官も自己紹介をしましょう。
そこで、会社の経営理念やビジョン、大切にしていることなどを伝えます。

○経営理念やビジョンに共感できるか
会社のことを知ってもらった上で、会社の考え方に共感できるかどうかが大切です。
最初から「見極めよう」という意気込みで面接に臨むよりも「一緒にこの会社を好きになってくれるか」という視点で会話をしてみてはどうでしょう。

┃まとめ

採用面接でなにを聞いたらいいかわからない、という人に伝えたいのは「面接は相互理解のための対話の場である」ということです。

採用面接の質問集を持って面接に臨んだとしても面接は一問一答ではないのでうまくいきません。

その後、一緒に働くことを想像しながら会話を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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