採用にも3C分析
営業や新規顧客開拓のときには市場分析などをして戦略を立てるのに、採用のことになると「とりあえず適当に求人票書いてハローワークに出しておけば応募がくる」と思っている経営者は少なくありません。
貴社が誰もが就職を希望する企業であれば別ですがそうでないとすれば、採用戦略を立てて臨む必要があります。
┃採用活動にも競合がいる
「とりあえず適当に求人票書いてハローワークに出しておけば応募がくる」という時代もあったかもしれませんが今は違います。
採用活動にも競合がいるということを認識し、競合よりも魅力的な求人を出さないと選ばれないと自覚する必要があります。
応募して面接に来た人は「あなたの会社に入社したくて応募してくれた」のではなく「どんな会社か見極めるため」に面接に来ています。
面接の場では言わないかもしれませんが求職者は、3~5社程度、同時に比較検討していることも珍しくありません。
┃採用にも3C分析
3C分析とは、マーケティング用語で「市場(customer)」「競合(competitor)」「自社(company)」の頭文字を意味します。
事業計画やマーケティング戦略を検討する際に用いられる手法ですが、採用活動の場面においても参考になる考え方です。
3C分析をしてください、ということよりも採用活動における「求職者が求めること」「競合他社との比較」「自社の強み」をしっかりと確認をして欲しいと考えています。
○求職者が求めること
求人サイトのアンケート調査などでも見ることができますが、求職者がなにを求めているかはとても重要です。
○競合他社
競合他社は同業者だけとは限りません。異業種でも近隣地域の会社が競合になることもあり得ます。
○自社の強み
求職者にアピールできることは何でしょうか。競合他社に負けている点、それを補う点はどんなことがあるでしょうか。
┃分析結果を求人原稿に落とし込む
「求職者が求めること」「競合他社との比較」「自社の強み」を確認した後は、それを求人原稿に反映させていくことが重要です。
求人サイトの営業担当者に任せっきりにするのではなく、経営者や自社のことをよく知る採用担当者がしっかりと考えて求人原稿を作成していきます。
このとき一番大切なのは「求職者が求めること」を伝えることです。
求人原稿に一番初めに書くべきことは貴社の経営理念ではなく、「求職者が求めること」に対する答えです。
┃まとめ
今後ますます人材不足は進み、求人を出せば採用できる、採用活動は企業が求職者を選ぶ、という時代は終わりました。
採用戦略を立てて長期的な視点で採用活動を進めていく必要があります。
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