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採用は出口も大切

採用や定着がうまくためのポイントや気を付けたいこと等をお伝えしてきましたが、人材を採用する上で忘れてはいけないことがあります。

それは出口です。出口というのは、採用した人が退職するときのことを指しています。

円満退職であればなにも問題はありませんが、ミスマッチが起きてやむを得ず退職勧奨をしたり、解雇をしたりする必要が生じることもあります。

採用と退職、入り口と出口は、切ってもきれないもの。

あまり気は進まないかもしれませんが、出口のことも考えていきましょう。

┃労働契約も契約の一つ

労働契約(雇用契約)というと会社側が有利で強いイメージがありますがそんなことはありません。

会社側は賃金を払い、労働者側は労務を提供する、というお互いに義務が生じる契約になっており、どちらが上とか、どちらが強いとかいうことではありません。

契約である以上、締結することも解約することも基本的には自由です。

しかし、労働契約という性質上、特別ルールがあります。

┃契約解除の種類

労働契約を解除する場合のパターンは大きく分けて2つ、労働者側からの申し出による「退職」と会社側からの通知による「解雇」です。

○退職
自己都合により退職届を提出するものや会社側から退職するよう働きかけ(退職勧奨)があることもあります。最終的に労働者が自らの意思で退職を選択すれば自己都合退職という扱いになるのが一般的です。

○解雇
能力不足などを理由とする「普通解雇」、犯罪行為や重大な背信行為を行った者に対する「懲戒解雇」、経営難や人員整理に伴い実施される「整理解雇」が一般的です。

その他にミスマッチが生じた場合に労使間の話し合いにより労働契約を解消する「合意退職」もあります。

契約である以上、締結することも解約することも基本的には自由なはずですが、ここに特別ルールが存在します。

基本的に労働者からの退職は自由に行えまずが、会社からの解雇は強い制約があります。

この特別ルールや制約を破って解雇などをしてしまうと労務トラブルが発生し、会社が大きな損害を被るケースが少なくありません。

┃採用も退職も経営者の重要な仕事

現場の作業員を採用するのであれば現場の責任者に任せておいても良いでしょう。

しかし、3年後、5年後のビジョンを共有できるような、会社の未来を背負うような人材の採用は経営者しかできません。

退職に関しては、それまでの経緯がどうであれば綺麗にうまく別れることはとても大切です。

うまく別れることができないと退職後に労務トラブルに発展したり、悪い口コミを流されたりすることになります。

去っていく人に対して最後に社長から一言あるか無いかでだいぶ印象も変わってくるでしょう。

┃まとめ

採用も退職も人事の要です。そこに対して会社が、経営者が、社長が、どれほど真剣に真摯に向き合えるかが会社の成長に大きく影響するということができます。

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