ツミデミック 読書日記
今回は、一穂ミチさんのツミデミックを読みました。
コロナ禍に人生を揺るがされた設定の短編集です。ここ最近読んでいる小説はコロナがからんでくることが多いです。
印象に残った編のみ感想を残します。
ロマンス☆
イケメンだから許す
とか
あの店にイケメンの店員さんがいるんだよ
とかいう女同士がする会話が苦手です。
(だから少し私は浮いている)
この話の序盤は、そのような会話が繰り広げられ、そのイケメン目当てのちょっとした遊びに嫌悪感がありました。
しかし話が進むにつれ、理性的ではない手段を使ってでも自分の欲に突き進んでいきたいという面白さにどんどんページをめくりました。結果的にどこからが現実だったのかさえわからなくなるほど自分を失う主人公、とても気持ちよく狂わされる作品でした。
祝福の歌
今回の主題かと思わされる問題が解決することなく、そのまま終了する物語。
若い妊婦、独居老人、急に雰囲気が変わった隣人、、、。登場人物各々の人生は続いていてそれぞれが同時進行なのだからまあこれもありか、と感じました。コロナ、戦争が現実とリンクさせられ、おそらく自分の周りに起こることはない事件にはっとさせられました。
話の核に触れないで感想を書くのが好きなので、誰のためにもなりませんが😞
ここまで読んでいただきありがとうございました。